国税庁の統計によると 赤字企業が70%を占めている ということです

バブルの絶頂期も 赤字企業は50%を超えていたという記憶があります

それでは 会社は倒産していくのか というと

新規に設立される企業があるとはいうものの 企業数はほぼ同じくらいの数で推移しているようです

赤字を続けると 倒産するのではないか とおもわれるのに 会社なくならない という不思議です

ところで 日本の企業のほとんど(95%とか98%とか聞いたような)が中小企業で私企業ということであることに

その秘密が少し見えるような気がします

その ほとんど企業では 社長も役員も 場合によっては従業員も家族によって成り立っています

そして 一定の金額(給与にして1000万円を超えないと法人税率と所得税率は同じくらいの水準にはなりません

(課税所得の900万円から1800万円の所得税率が33% 地方税は10%)

法人に所得に残すくらいなら 役員報酬等で個人の所得にした方が 個人法人合わせた税金は安い

このような計算が成り立ちます

この税率差を利用した(合法的?)節税については法人税の側から規制もはいっていますが

大多数の家族経営の法人では法人個人合わせて税額等を考える というのも あながち責められることではないように思います

そのようなことだけが理由ではないでしょうが 赤字をつづけていても企業は倒産しない というなぞの一つになっているかもしれません

しかし もっと本質的には その程度のことで節税などと言わなくてもよいほどの利益が出るようになるにはどうすればよいか

逆に言うなら 家族そろって一生懸命働いたらいているのだから もっと恵まれた生活ができるようにという環境をどのようにすれば

実現できるか

そのようなことが実現できるとき 本当の意味で日本が強い国 良い国と言えるのではないか などと思います