私共の事務所においても いろいろな素晴らしいソフトやシステムの取り込みにチャレンジしています

毎日のように 新しい使用実績や成果の報告もあります

それは今の時代 とても必要なことだと思っています

しかし 時々??と感じることがあります

何のためにそのソフトやシステムを取り込もうとしているのだろう 

ということが見えなくなる瞬間があるのです

新しいソフトやシステムを取り込む理由は

作業時間を短縮する とか

(単純)ミスが防げる とか

定型的なチェック作業が行われる とか

そして

その結果

作業時間が**分短くなって成果がありました

と続くのですが

私は その次が知りたく思います

その結果 できた余裕で何ができましたか 何をしましたか

それこそが本当の成果だと思うのですが

それは 担当先の会社によいアドバイスができました などという直接的な成果のことを

性急に要求しているのではありません

その時間で 本が読めました とか 気になっていた業界事情をしらべてみました とか

それこそ 毎日新聞がゆっくり読めるようになりました 

とか 落ち着いて仕事に立ち向かえるようになりました

でもよいと思います

今はまだ このような操作をするとデータの読み込みがスムーズにできます などというところで

汗をながしているようですが

ソフトやシステムはあくまで道具だと思いますから

早く使いこなせるようになってほしいと思います

しかし 道具を使いこなすことが目的でない ことを

いつも頭の隅においておいてほしいと思っています

誰かがこのようなことをいっておられました

とても素晴らしい誰にもまねできない製品を作る職人さんが 

自分の使う道具を手作りされていて その造られる道具もまた とてもまねのできないようなものである

としても その職人さんは 自分の(目的であり成果である)製品を作るために必要だから

その道具も作成されるのであって

素晴らしい道具をつくることが目的でもやりがいでもないはずである

とても大切なことを教えられた言葉でした