日経平均株価が4日 初めて4万円台を超えた というのがテレビでも新聞でもニュースになりました

多分これは日本にとってよいニュースなのだと思われます

しかし この株価がどのような意味を持つのか今一つ実感がわかない という人も多くおられるのではないかと感じます

この株高がバブルと疑う人も多いなどという記事も見ました

ひと昔前と比べて 1国内の経済の動向だけで株価が独り歩きすることは今の世の中ではないとされていますが

今回はアメリカ株の株価上昇につられている とか

生成AIへの期待が強いから とか

海外投資家が 軟調な中国株から日本株に資金をシフトさせた とか

色々に言われています

結局のところ 諸外国の経済状況や株価の推移とか 諸外国通貨の動きとか 色々な要因に影響を受けているということで

必ずしも日本企業があるいは日本経済が力強く好調になって来たという評価あってそれが主要因となっているなどということではないらしく

そのため 株価が史上初で4万円を超えて記録更新というニュースに接しても 好景気というような実感がないというのも当たり前 ということのようです

とはいうものの 今年にはいってからの 日本株価の上昇は世界の中でも突出しており

それは各国と比べて通貨安や低金利 脱デフレなどの好条件がそろい 企業収益見通しの改善度合いが欧米に比べて高く 

それらが海外投資家の海外マネーの流入につながっているということです

今 政府は 賃上げを推奨し実現させようとしていますし 今春の春闘では賃上げは満額回答が出されています

ですのでまったく「どこの世界のハナシ?}というほど絵空事でもないようですが

その一方で日産が下請けに対して外注費を一方的に圧力をかけて値下げさせている というニュースも見ました

キャパが小さい中小企業では同額の給与のアップでも大企業ほど吸収できる力はありませんし

資材の高騰などという別のマイナス要因にも見舞われています

日本をリードしているような大企業からスタートして・・・という賃上げ効果の好循環などにも期待したいところですが

ケインズをまたずしても 一般消費の内需だけで景気が好転するものでもないのは自明のところです

ここで各企業が将来を強気に予想して投資につなげられるかが今後の経済の実質の動きを支えていくはずです

これをきっかけに日本中で将来について強気で楽観的な機運をつくりだすことにつながらないかと期待したいところです

日本の経済構造のピラミッドの下の階層をささえ 数的にも日本企業のほとんどである中小企業の力を何とか

将来に向けてポジティブな力として束ねていけるよう 明るい期待につながる情報を見せられないかなどと思います が

さて それはだれが? このあたりが今一つ盛り上がれない大きな原因になっているような気がします