新聞をみていたら 岸見一郎著「成功ではなく 幸福について語ろう」という新刊の広告が目に飛び込んできました

成功しない勇気 と大きなタイトルがありました

私はこの著者の他の著書もまだ読んだこともなく この著者の方についても実は存知あげてませんでした

どうも高校生や若い人に対して 「どう生きるか」とか「幸福とは何か」といったことを語りかけておられるようです

私はもうそのような初々しい齢ではないですが ピュアな気持ちが感じられるような気がしたので

ぜひ読んでみようと思いました

ところで 人は なぜ頑張るのでしょう

あるいは 何かでつまずくと頑張る意欲を失ってしまいやすいのでしょう

成功することイコール幸福になることと思っていて

成功することとは たくさんのお金を稼げる とか 大きな立派な家に住める とか みんなにあこがれられるとか

そんなイメージがあって

成功者になるには仕事に成功できるようにあるいは有名な会社に就職できるように

若いうちは一生懸命に勉強して良い成績をとり・・・と逆算的に考え

だから いやでも嫌いでもまず学校の勉強をがんばれ! こんな感じで毎日をおくっているのでしょうか

親もそのような感じで子供に勉強しなさい **をがんばりなさい と言ってはげましますし

本人も素直に親の言うようになりたいと頑張ろうとします

しかし 少しそのレールからはずれると 急に落伍者になったように感じ 幸福が遠ざかっていくと感じるのではないかと思います

人生の締めくくりの時期を迎えているこの年(もうすぐ高齢者と呼ばれます)になると

お金がある とか 子供に恵まれた とか 趣味の時間が取れるとかのほうが それでないよりは幸福に近いとは思います

しかし そのようなものをみんな手に入れても全然幸福ではなさそうな人もたくさんいることもわかってきます

勉強ばっかりがすべてではないとか学校の成績ばかりが大事ではない などと子供に言えば その親に叱られそうですが

でも 成績や通っている学校のランクばかりが人間の価値をきめるのではない ということは教えておいてもよいのではないかと

ばあさんは思います

人の価値観や人の顔色で自分を評価することはない と教えておきたいとも思います

それよりは 自分はなぜこの世に生をうけて 生かされているのか そのようなテストに関係のないこと

だれも教えてくれないこと を自分の力で考えたり感じたりできる 人になる

自分を信じ 自分を尊敬できる 自分を肯定的に受け止められる人になる

そのようなことが幸福につながることかもしれないよ という話もしてみたいと思います