少し前 新聞をみていたら オリバー・バークマン著の「限りある時間の使い方」についての書評で
「生きるための休息倫理」とタイトルが大きく出ているのが目に留まりました
この「限りある時間の使い方」というのは単なるタイムマネジメントの話ではなく
時間に関する哲学の書とも言ってられて
「働く人が陥る「生産性の罠」の本質を 仕事をこなすほど新たな仕事が流入する悪循環にあると」指摘
「効率を上げても仕事は増えるだけ」という現実を直視すべきで すべてをこなそうとする誘惑に打ち勝ち
あえて「やらないこと」を選ぶことが大事になる
と述べられていました
本当に重要なことだけに集中することが 過剰な情報社会を生きるための鍵で
限りある時間を未来のための道具にする「手段としての時間」からの脱却が本書の革新である と解説されています
休息を生産性向上のための「回復期間」ととらえるのではなく 休息を「ただ楽しいからやる」という「純粋な時間」として取り戻すことを提起 していると続いています
自分の人生を思い起こすと 「生産性の罠」にどっぷりとはまっていて
仕事はできる人のところに集まるものだ と仕事まみれの毎日を 毎日が充足してやりがいのある毎日と考え
ある種 自己満足 自己肯定の中で「私はできる人」と思えることが生きがいとばかりに過ごしてきたと
振り返れます
これはたぶん私だけでなく特に昭和のエコノミックアニマルと言われた日本人には共通と思われる特性で
特に「女のくせに・・」「女だから・・・」という中でこれからの女性が働きやすい世の中を作るためにと思って働いてきた 「先駆者ともいえる女性」はそれが著しかったし 必要であったと言わざるをえません
そのようなこともあり 今まで生き方を後悔もしませんし それなりに自分の人生を肯定しているのですが
いよいよ元気で過ごせるのはあと幾日か あと何食楽しくお食事できるのか と数えられる年になってくると
ここらでその生き方を見直し残された時間を「ご褒美時間」と過ごすのではなく
もっと根本のところから自分の時間 生き方として自分に落とし込みたいと思うに至っています