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freeeとAIを組み合わせたら、仕訳が自動化できるかをfreee専門税理士が解説

先日、あるお客様からこんな質問をいただきました。

「freeeとAIを組み合わせたら、仕訳って自動化できますか?」

僕の答えは、「できるかもしれないですけど、たぶん難しいと思いますよ(笑)」でした。

なぜそう答えたかというと、実はちょっと不思議な話があります。

このお客様、普段からAIをかなり使いこなしている方なんです。たとえばホームページを作るとき、まずAIに叩き台を作ってもらって、そこから「この言い回しちょっとダサいな」「もっとうちの雰囲気に合う色にしよう」と、自分の感覚で仕上げていく。AIの提案はあくまで叩き台で、そこに自分の色を乗せて初めて完成する。そのことをちゃんとわかって使われている方でした。

なのに、会計のこととなると、なぜかAIの回答をそのまま信じてしまいそうになる。ホームページのときはあんなに「これはまだ叩き台だぞ」って見抜けるのに、会計になった途端その目が働かなくなるんです。

理由は、たぶん「見た目でわかるかどうか」の違いだと思います。

ホームページのデザインは、良し悪しが目で見てわかります。ダサければダサいと気づけるし、「まだ途中だな」とすぐ判断できます。

でも、会計の仕訳はそうはいきません。数字はズラッと並んでいると、それだけで「ちゃんとできている風」に見えてしまうんです。実際には間違っていても、パッと見て気づく方法がありません。

つまり、AIの提案が「叩き台なのか、完成品なのか」を見分ける目は、専門知識がないとどうしても育たないんですよね。デザインの失敗はすぐバレますが、仕訳の失敗は決算のとき、下手したら税務調査のときまで表に出てこないこともあります。

これはAIが悪いという話ではなく、知識がある人にとってAIはとても頼れる相棒になる、というだけだと思っています。的確な指示を出しながら壁打ちできる方であれば、freeeとAIを組み合わせて会計を回すことも十分可能です。

ただ、知識がない状態でAIに任せてしまうと、気づかないうちに仕訳がぐちゃぐちゃになっている、ということが起こりやすいのも事実です。

というわけで、今のところは餅は餅屋。会計まわりは一度、専門家に見てもらう方が安心かなと思います。

もしかしたら半年後には、この話自体が古くなっているかもしれません。それくらいAIの進化は早いので、また状況が変わったらお伝えしますね。

記事の著者

代表社員 前野 峻希

代表社員 前野 峻希

税理士法人まえの 代表社員。公認会計士・税理士。
創業から40年近くの歴史を持つ税理士法人まえのの代表を務める。
豊富な税務調査対応や決算対策の経験を土台に、申告書の作成や記帳代行にとどまらず、チャットなどを活用していつでも相談できる経営のパートナーとして中小企業を支援している。
税理士法人まえのは、税務顧問・相続税・事業承継、freeeを活用したクラウド会計・DXによるBPO/BPM支援など幅広いサービスで中小企業の成長と発展に寄与している。

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