先日 兵庫県のほうの出身で京都の方と結婚して京都に住んでいるという方とお話をしていて
「おため」て何ですか という質問をうけました
京都で過ごすようになって「おため」というものがあると知ったのですが
今一つそれがどのようなもので どのような時にどのように行動するのかがわからない とのことです
簡単に説明すると
結婚や出産のお祝いをいただいた時に 返礼する習慣とでもいうもので
お祝いを頂戴した際 来客に玄関先で待ってもらい 「おため」と呼ばれる半紙と
祝い金の一割を入れた金封「おうつり」を受け取った広蓋に入れ お祝いに載っていた袱紗と一緒に風呂敷に包んで渡す
という作法です
私や私の友達の結婚のときには 大安吉日の午前中にお祝いを持ってこられるので 親はこの「おため」を準備していたように覚えています
なぜ「おため」というのかなどはもうおぼえていませんが お付き合いのバランスを保つための習慣であったようです
その上で返礼に「おため」をいただいた方はそれを残しておいて 花嫁さんがご挨拶に見えたとき
花嫁饅頭をもってきたおつきの方にお駄賃として渡すのだ とも教えられたように覚えています
昔は 日常的におすそ分けやお土産をもらったときなどにも家にあるお菓子などを半紙につつんでその場でお使いの人に渡したり といった習慣もありました
自分の子供たちが結婚する時に お祝いに備えて「おため」や「おうつり」の金封紙を用意したり
今後のために花嫁道具に広蓋や袱紗を用意しましたが 結果としてほとんどつかう場面に出会いませんでした
周りの方々にお聞きしても 結婚などではお相手が京都のお家お場合はまだ現存しているようですが
日常的なおためは老舗の方々のお付き合いなどに一部残っているが 一般的にはなくなりつつあるようです
私は このような習慣に義務のようにかた苦しく従うのは少し負担に感じるので「かんにんして・・」という感じですが
場面によっては ある程度常識として存在してくれると お祝いなど頂いた時に悩まなくてすむのに と思わないでもありません
勝手なものです
結婚のときに広蓋 袱紗 風呂敷・・と一通り用意してくれた母の気遣いを無にしないように とも思いながら
私だけが古い習慣を持ち出すと かえって気を遣わすと思い 今は何もしていませんが
何か嬉しいことをしてもらった時とか お気遣いを受けたときには 仰々しいことではなくちょっとおかしとか
お好きな小物とか ありがたい うれしかったという気持ちは表したいと思っています