オリンピックのエンブレムのデザインが

外国のデザイナーさんの製作した劇場のマークに酷似していると訴えられ

その疑いを晴らそうとオリンピック協会が選定の経緯を説明したら

もともとのデザインが それとは別のデザインとそっくりだとか

選定といっているが初めから誰のデザインを選定するのか決まっていたのではないか

とか マスコミにかしましく取り上げられていました

デザイナーなどクリエイティブな仕事はオリジナリティが命 とでも言うお仕事だと思いますので

それが他人の作品に酷似しているとか 盗作ではないかと言われるなどというのは

当人にとってはもっとも屈辱的であり 今回の一連の事件でも

最悪の場合 仕事上の命は絶たれたというほどの大きなダメージになったであろうと思います

もちろん 世間の批判が真実ならば それも自業自得と言われるようなものかもしれません

ことの真偽や 作品を見極める才能も情報も何もない私には 何か あるいは誰が正しいなどは

わかりませんし わからない限り 無責任な批判はしてはいけないと思っていますし

たとえうっかりであっても絶対そんなことはしないと決めています

ですから今回もその内容についてはわからないし触れたくもありません

しかし これだけは胸が痛みます

取り下げの理由に ネット上で誹謗中傷の嵐に見舞われ 直接関係のない家族にまでそれが及んで

取り下げざるを得なくなりました とご本人のコメントにあったことです

今回に限らず 何かあると その人に非難が集中し

その家族や所属の組織なども恐怖を感じるような目に合うということが よく見られます

非難する人は匿名の陰に隠れて おそらく面と向かっては言えないような言葉を浴びせて

それなのに 自分がとてつもない加害者になっていることなど何も意識していない

という図です

ひょっとすると正義の代弁者であるという気持ちかもしれないようにも感じられます

これは言葉によるリンチであり まともな国にあってはリンチなどあってはならないことなのにです

たとえ 非難される人が本当に罪をおかしたとしても それは法が裁くべきことで

誰でもが陰に隠れて勝手に個人攻撃してよいことではありません

その上 もっと始末が悪いのは 一度ネット上にのせられてしまうと 誰もがそれを消すことができないということです

無期限に人を傷つけ 関係者の人生を狂わせるようなことが許されてよいのかと恐ろしくなります

もしお子様がいらしたならば(そうかどうかは知りませんが)その幼い心がこれ以上傷つかないように 心から願います