7月27日の日経新聞の春秋という欄にのっていました

<「批判」というと、相手の主張をやっつけることだと思うかもしれない

が、もっと大切なもう一つの意味がある。

自分の振る舞いが適切であるかどうかを省みることだ。

科学哲学が専門の戸田山和久さんが、筑摩書房の月刊誌に連載中の

「とびだせ教養」で指摘する。

自分の知性や理性を見極める作業のことも批判と呼ぶのだそうだ。>

という紹介が書かれていました。

哲学者のカントが「純粋理性批判」と著したのがこの「批判」の使い始めということだそうです

今 毎日のように**協会の理事長だとか 文科省の事務次官だとか、金融庁の**とか

大学の理事長だとか学長だとかの不祥事がニュースになっています

このカントが学生に対していったという「批判」ができていれば

こんなにもこのような情けないニュースを聞かなくてよかったのに などと思ったりします

弱い人間である私たちは 「これはいけないことだ」とうすうす感じていても

「これくらいはみんなやっている」とか 「純粋にルールに従うことがかえって人間関係をぎくしゃくさせる」だとか

都合よく理由を考えて 自分を許してしまったり

まわりからのチヤホヤになれて 自分は特別な人だと誤解してしまったり

ということを知らず知らずにしてしまっています

今一度 この「批判」ということを真剣に身に着けるようにしなければならないと思いました