昨年春 日銀総裁を退いた黒田東彦氏が 

在任中に物価安定目標が達成できなかった背景に「ノルム」の存在を挙げた という記事を見ました

いわく「長きにわたるデフレの経験から 賃金や物価が上がらないとした考え方や慣行

いわゆる「ノルム」が根強く残っていた」とのこと

私は「ノルム」という言葉を知らなかったので その言葉で理解不能に陥りましたが

「ノルム」とは「予想」より強い概念で 社会的な習慣や規範意識を意味する言葉 と解説されています

長年の経験に基づき 人々の間には物価や賃金の上昇率について

世間相場のような 皆が当たり前のように考える水準が形成され それが実現していくと説明されています

日本はこの30年間 物価上昇率がほぼゼロで 経営者は顧客ばなれを恐れ売値の据え置きに腐心し

労働者は雇用不安などから賃上げを要求してこなかった という歴史が見られます

すなわち この30年間で「ゼロインフレのノルム」が支配する経済を形作ったということです

新型コロナ禍後の急激なインフレをきっかけに 最近はインフレ見通しは上昇してきているようで

日銀の経済短観でも5年後の物価上昇率予想はここ1年超で23%程度までたかまったと言われています

これをきっかけにこの物価上昇率予想が定着し 

賃金など幅広い分野に波及すれば

いよいよ好景気の到来を期待できるかな などと思うのですが・・