先日3日ほど韓国(ソウル)にいってきました。
地下鉄での移動はまだ不安があるのと、韓国はタクシー料金が意外と安いこともあり、ほぼ
タクシーでの移動でした。

そこで「ふと」疑問に思ったのが、3日間で「交通事故」を一度も目撃しなかった事です。
タクシーに乗っての率直な感想ですが、「決して運転マナーは良くない」4車線道路で交通量
も多く、結構なスピードで走り、車線変更、割込みは「日常茶飯事」といった感じです。

でも、誰もクラクションを鳴らす事もなく、何となくスムーズに走ってる感じです。
「これは、反射神経と運転技術が上手いのか?」と疑問に思い、帰ってから調べたところ・・・
歩道橋の無い韓国では(いざ非常事態となった際に道路を滑走路代わりに使う為らしいです)
人口10万名当たりの歩行者交通事故死亡者数、および自動車1万台当たりの交通事故死亡
者数が、それぞれ先進国の10倍にもなるという事実が、「日本交通白書(98年版)」の世界交
通事故の現況資料に載っていました。

「この白書を比較分析した結果、96年国内人口10万名当たりの歩行者交通事故死亡者数は、
10.31名で、スウェーデン(0.84名)に対して12倍以上多いとされている」ことが明らかに。
ドイツは1.44名、アメリカは2.04名、日本は2.64名と報告されていました。

自動車1万台当たりの交通事故死亡者数も韓国は13.25名で、スウェーデン(1.35名)、イギ
リス(1.35名)、アメリカ(2.12名)、日本(1.64名)の10倍近くになるそうです。
また、韓国の交通事故死亡者中、歩行者交通事故死亡者が占める割合が37.8%と、フランス
12.2%、アメリカ12.9%、ドイツ13.4%、スウェーデン13.7%、カナダ14.9%の3倍との報告でした。
2011年、2012年と年々改善はされているようですが、まだまだ事故は多いようです。

今回は「たまたま運が良かっただけ」と思うと少し「ぞっとした」3日間でした。
皆さんも旅行に行かれる際は、交通事故に注意して「良い旅」をお楽しみください。