私ども公認会計士は監査を業とする資格者ですが

p監査を意味する「Audit」の語源はラテン語で「聴くこと」を意味する言葉だと聞きました

p監査というと「調べる」とか「追及する」とかイメージしがちです

pそしてそのためには「質問」したり「証拠の提示を求め」たり

p「客観的証拠」と「突合」したり という手続きもすることになります

pしかし「監査」の語源が「聴くこと」とは 何か非常に大切なことを示唆されていると感じます

p監査に限らず 事実を認識するとか 真実を追求するとかという場合 

pともすれば積極的に何かを求めて行動することを優先しがちなように思いますが

pまずは 謙虚にそして余計な先入観も排除して 「聴く」ことから入る

p勝手な思い込みをもとに判断したり行動するのではなく まずは事実を冷静に視る 

pある事実から何が見えるかを論理的に考える

pもっと言うと それらが何を示しているかを感じ取ることも大切なことだと示されているように思います

p人間ですから 何かを見て 何かを聞く 何かに触れる というような経験をすると

pどうしても感覚も刺激されますし、感情的な反応もしてしまいます

pそれをしないようにと思うと 逆にルールに縛られたり 単一な判断基準にこだわったり

pかえって真実から遠のくこともあり得ます

p「謙虚に」「先入観を排して」 は年をとればとるほど難しくなります

pまた先入観は経験として大切な働きをすることも否めませんが

p「謙虚に」だけは忘れないように意識していたいと思っています

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