ちょっと前までは 子供をとりまく危険と言えば

交通事故や 身体そのものを拉致する誘拐 迷子などが思い浮かべられました

それで 子供には 「知らない人についていってはダメ」とか「道路に飛び出してはダメ」とか

それこそ耳にタコができるほど言い聞かせていました

最近はそれに加えてスマホの使い方についても言い聞かせなければならないことも出てきました

子供を狙う誘拐がここ10年で約3倍に増えているというニュースがありました

昔のように無理やり連れ去る手口ではなく SNSやオンラインゲームを通じて知り合った大人を信頼し

子供が自ら会いに行って事件に巻き込まれるケースが目立つとのことです

スマホ自体は子供がどこにいるのか探すといったGPS機能に期待するという意味や

お稽古事や塾の帰りが遅くなることなどを考慮し子供との連絡用など で必要性が高まっていることは

よく認識でき 必ずしもスマホを敵対視するものではありませんが

スマホで子供が誰とやり取りしているかなどは親には見えにくく

親の知らない男と娘が勝手に会っているなどという事もそれほど珍しいことではなくなっているようです

子供の犯罪被害に詳しい弁護士の話によると

「インターネット利用者の低年齢化が進み 誘拐に至る事情が変化した」とのことです

公園や路上で声をかけ無理やり拉致するといった従来の手口より

SNSやオンラインゲームが入り口となる事例が多いようです

警視庁によると未成年んお被害者の3分の1以上が加害者とSNSやオンラインゲームでやり取りをしていた言う事です

最近は自分専用のスマホを持っている子も増えているし 顔を知らないネット友達のいる子も多く 

ネット友達の方がストレスなく付き合えるという返事をする子も多くなっているという傾向もみられるようです

すでに今更全面的に取り上げることもできない という事態にもなっている中

親や周りの大人はどう対処すればよいのか 自分が経験していないことだけにどうすればよいかと困惑することも多いと思います

私の孫のうち一番大きい子は中学生ですが ある時ニュースを見ていて ネットでのバイトの勧誘やゲーム友達に誘われて

犠牲者になったり 犯罪者になってしまった高校生の事件について

「自分だったらそんなバカなことはしない・・」とつぶやいたことがありました

それに対して私が「自分から直接返事したり飛び込んでいくことはしないとはわかっているけれど

友達について来てと頼まれたり 誘われたりしたら友達の願を聞いてあげようとして 行動することはあるのではないか」と改めて問いかけると

黙って考え込んでしまい「それはあるかも・・・」と黙り込んでしまいました

この様な事件に詳しい専門家は「一方的に利用を制限するのではなく 利用を前提として悪意をもって近づく大人もいると理解し

リスク判断をする力をつける教育が必要だ」と言われていましたが

周りの大人が「あんな不注意なことはしてはダメだ」とか「バカじゃないと思う」「弱い人ももいるもんだね」などと取り扱うのではなく

もう少し深く状況分析をしたり 可能性を広げて話をしたりできれば と思ったりしています

フィルタリングを設定したりして防止ができるよう 知識をつけることはもちろんですが

そのようなハナシができるよう 説教や禁止の説得にならないように 自分の子供や孫に限らず 

もっと子供たちと常に話ができる関係つくりができるよう

心をつくすという 基本の基本をもっと意識した関係性を作っていかねばとつくづく思います