span style=line-height: 1.5em;毎年確定申告時期になると一般の方々を対象にした/span

「税理士による税務相談」、というのが税務署や公民館などで行われます。

私も2月末にこの相談に行ってきました。

この日は200人以上の方が来られ、10人の税理士で対応しました。

色々な方がお越しになります。

①座る前から、「ありがとうございます。お手数をおかけしてすみません。」

とお辞儀をされるおじいさん。

何を質問しても

「はい。ありがとうございます。ございません。」と礼儀正しく、

「医療費が多かったので、今年は還付になります」と告げると

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

と深々とお辞儀をして下さいました。

私が還付するわけではないのに、とこちらも恐縮してしまします。

②次は、お父さんの医療費控除の申告に来た、という男性。

初めからふんぞり返って椅子に腰掛け、腕組みをし

なんか文句でもあるのか、くらいの勢いで私を見ていました。

こちらも一応仕事なので

「扶養されているご家族は?」とお聞きすると

「ない」

「生命保険等はかけてられますか?」

「ない」

「寄付金は」

「ない」

ですよねー、と言いたくなりましたが

「あちらで電子申告してお帰り下さい。お疲れ様でした。」

と見送りました。

③続いて腰のまがったおばあさん。

「主人が今年は医療費が多いから行ってこい、というので来ました」

とまず手持ちの資料を机いっぱいに広げられました。

医療費の領収書・血液検査の結果・次回診察の予約表・H24年の年金源泉徴収票等・・・

「すみませんが、H25年の年金の源泉徴収票はありますか?」

「みんな持ってきましたけど」

「そうでしょうけど、それがないと申告できないんですよ」

「どうにかなりませんか?」

「私にはなんとも・・・。年金はH24年と同じですか?」

といってH24年の源泉徴収票をみると源泉徴収税額がない。

「たぶん、今年も還付はないと思います」

「えっこんなに医療費使ったのに・・・」

丁寧に説明し、納得して?帰って頂きました。

来年もまた確定申告の時期は来るのですね。