アメリカのSF作家アイザック・アシモフが打ち出した「ロボティクス3原則」というのがあるそうです

その第1条はロボットは人間に危害を加えてはならない。

また、その危険を見過ごすことによって、人間に危害を及ぼしてはならない というものだそうです

そもそも「ロボティクス」というのもこのアシモフの造語で

日本では「ロボット工学」と訳されることが多いとのことですが

ロボットが守らなくてはならないいわば倫理規定の第1条と位置づけのものです

ということは ロボットを作る人間が守らなくてはならない倫理規定でもあるわけですが

AIの進歩で 自律型で自分でどんどん進歩していく型のロボットもふつうにみられる今日

改めてロボティクス3原則をよく考えなければならないと思っていたところ

先ごろ 日本政府と欧州委員会が人口知能(AI)に関する指針を相次いで発したというニュースを見ました

いずれも人間中心の考え方を強調していると解説されていましたが

自律型兵器なるものも開発されているという中で、どのような考え方や指針が発表されようと

起点は人間であることには違いないわけで、

私は そもそも開発時点ではそのような意図はなかったが 勝手に成長して人間を害するようなものになったかんじ とか

直接には人間を襲うようなことはしないものの、その機能に人間が毒され結果として戦争のようなものが勃発している

なんてことは SF小説やアニメの話ではなくなっていると感じています

倫理規定が働くまえに少しでも自分に有利に または強くなるために開発競争をしておいて

それを規制する指針や協定を・・というのは なんか人間の馬鹿さ加減もほどがある という印象をうけます

世界の指導者といわれている人たちに空間的にも時間的にも広い視野と思慮を期待したいと思うのですが・・・