人的資本とはモノやカネのように「ヒト」を資本として捉えた用語です

個人が身につけている技能や資格や能力などがその内容で 

この人的資本に着目して いかにこれをうまく活用するかが 

経営にとって重要であると 近年注目されてきています

ひと昔前までは 人は人件費というコストとして考えられていました

したがって 経営学の歴史のなかでも 

この人をいかに効率的に管理するかという点に研究の視点はありました

しかし、現在の企業を取り巻く環境をみるに変化は激しく

労働の内容も単純な製造業ではなく どのような業種であっても知的労働になっています

従って 市場をはじめとするステークホルダーと企業の最前線で接し 

生の情報に日夜対応し続けている従業員の敏感で適切な働きなくして

企業の成長や発展はないとまで認識されるようになっています

近年では投資家もこの人的資本に注目してきており 

人的資本に対する取り組みが投資家の投資判断にも影響を与えるようになってきていると言われています

そのように 人的資本を高める取り組みは企業経営にとって必要不可欠なものですが

具体的にはどのような取り組みがあるか考えてみることを具体的にする必要があると思います

経営の書物などを見るに

人的資本の考え方を経営に取り入れる

研修・教育体系を整備する

従業員のやりがいを向上させる

などといわれています

それぞれの企業のおかれている状況 業種 規模などによってその具体的な手法は様々でしょうが

少なくとも従業員を管理し監視してさぼらないように働かせる道具の一つ などという

古い概念は早々に捨て去らなければなりません