一番大きな孫の中学受験に気を取られていたら

一番小さな孫がまさに今小学校受験の真っただ中でした

初めての子供の時は親も手探りで あぁだこぅだと騒いでいましたが

だんだん様子や要領が分かってくると落ち着いたものになります

また本人も上の子供たちを見ているので 

幼稚園児であることを忘れてしまうくらい 何でもタンタンとこなしてしまいます

小学校は兄弟が通学している学校に本人が自分も行くのが当然と思っていることもあり

良い学校と親も思っていて 選択の余地はないようでした

また 上の子供が塾に通うようになったのが うらやましくて

幼稚園児の通う教室に行きたいとせがみ 喜んで通っていましたが

通う必要ある?なんて周りはのんきにしていました

ところで 合格発表の日です

母親が所要で外出していて 母親のスマホに通知が来るということで

合格通知が来たらメールしてもらうことになっていました

ところが どのような都合か夕方になっても連絡がきません

小さい子供のことだから 何かが起こることもあり得る などとだんだん心配がつのってきます

「合格の連絡がこないね」とふっと私が漏らした言葉に

当人が反応して「もし 落ちていたら 僕を殺す?」といったのです

あまりに過激な言葉に一瞬言葉が出ませんでした

「そんなことないよ」とはいったものの なんと返事してよいのか

この子はなぜこのようなセリフをいったのか

「殺す」などという物騒な言葉は 上の子供のみているyou-tubeの中のセリフの真似であることはわかりましたが

周りの大人も幼児教室の先生方もなんの心配もしておらず 悩みもしておらず 

ましてや本人など何をしようとしているのかもわかっていない と思い込んでいたのに

「もし自分が・・・」と小さな心で考えて発表を待っていたのだったなら・・

具体的な心配事がなかったのでうっかりと本人も何も考えていないように思っていました

なんとうかつだったのだろう と一瞬にして私の方がおろおろしました

結果は母親は連絡したつもり・・なんていう笑い話のような顛末で

「合格おめでとう」だったのですが 

周りのことをよく見て 周りの話をよく聞いて 何でも吸収する「小さなお利巧さん」だからこそ

合格間違いなしが揺らいだ時 小さな心であれやこれや 考えていたのか と気付き(人は考えすぎと言いますが)

この感受性の強い 何でも理解してしまう 小さな家族に配慮がなかったな

もっともっと寄り添ってあげようなどとつくづく思いました