「コモディティー化の脅威」という言葉から始まる文章が 目に留まりました
「どういう事?」とか???が頭の中で飛び交いました
そもそもコモディティー化の意味を正確に理解しないと その先を理解するなど無理無理と思いました
そこでちょっとPCで検索してみたらAIが以下のように解説していました
「コモディティ化(commoditization)」とは、製品やサービスが市場全体で同質化し、機能・品質・ブランドなどで他社との差別化が難しくなる現象で、日本語では**「一般化」「汎用品化」**とも言われ、結果として価格競争が激化し、企業の収益圧迫につながる状態を指します。これは、高付加価値だったものが「どれを買っても同じ」と消費者に認識され、日用品のように扱われるようになることを意味します。」
と説明されていたのですが 要するに技術の進歩等により 今まで自分のところだけの特別な製品やサ
ービスであったものが 誰にでもいつでも製作できるようになって
その結果 差別化による競争優位性が失われてしまってきている という事を意味しているようです
そこで 新しい付加価値を創出しなければならない という気持ちに追いかけられている
といった状況をさし示しているのかな と感じました
また 新しい付加価値創出のためには 今こそイノベーションが必要だと 掛け声のもと努力が始まっている という状況もイメージされます
ところで イノベーションというのは 実現しようと努力して実現できるものなのでしょうか
イノベーションとは単純に進歩や製品のバージョンアップのようなものを言うのではありません
イノベーションとは「進歩」ではなく進歩とは異なる現象を理解するために生まれた概念であり
経済学者のシュンペーターの定義を見るとイノベーションの本質は「非連続性」にあると言われます
では「非連続性」とは何か ということになりますが
ドラッカーはそれを「価値次元の転換」であるといっています
ほとんど受け売りでコピペ状態でここまで書いていますが
自分勝手な解釈をするならば 例えば精度をよくする 使い勝手をよくする というのは改善や進歩であって既存の価値次元の延長であるからイノベーションではない ということだということです
イノベーションというためには 同一価値次元上のものではなく 新しい価値次元に変わるということでなければならず
この連続していないことがイノベーションの必要条件とされているのです
ここを誤解して「イノベーションを生み出す」として改善に努力してもイノベーションは実現しないわけです
イノベーションは発想の転換がなければ始まらないのです
「なぜこれが今までなかったのだろう」とか「なぜこんなことが思いつかなかったのだろう」という言葉はイノベーションに対する最大の賛辞だと言われているのはそういうことなのだと思います
ですから「イノベーション推進室」などをたちあげるようなことで取り組むことはできません
個人の発想やアイデアを取り上げ 組織で支持し育てようとする組織であることは絶対必要不可欠です
他社との競争 顧客や株主の顔色 無難な方に流されようとする気持ち
それらは 推進しようとするときハードルは低く 取り掛かりやすいですが
これらにこだわっている限りせっかくの発想やアイデアは消えてしまいます
また AIの台頭がこの傾向に拍車をかけます
進歩であれば 既存の価値次元がゲームのルールを決め
一定のルールの下で迅速に解を導きだせるので これはAIの得意中の得意の仕事です
これらの仕事はAIを活用する方が進歩を加速することは疑いのないところです
しかしイノベーションにはルールはなく 既存の価値基準で正解かどうかの判断もできません
発想や判断をAIに依存すると ますます進歩のわなにはまってしまいます
自らの構想で世の中がどのように変わるか 闊達なストーリーとして語れるのがイノベーターであると言われます
そして 組織的合意をすっ飛ばしてそのアイデアに集中的に資源を投入できる経営者
この2者がそろって初めてイノベーションは結実するのです
進歩の行く末に期待できないとしたら 「何が良いか」を変えなければならないのです
常に進歩 し続けることが大切であることはかわりません
とはいっても 進歩とイノベーションは質的にことなるものであり 一方を追いかけると他方から遠ざかるという関係にあるものです
経営者にとっては 大きなリスクをかけた決断は恐怖すら感じるものだと思います
そして進歩かイノベーションかの優劣を判断したり二者択一的な採用が求められているというゼロサムの採用でなければならないわけでもないと考えてしまいます
しかし イノベーションが必要だと本当に考えているならば 路線ははっきりとさせる必要はあります
目先の進歩に逃げ込まない 覚悟はしなければなりません
AIが手の届くところにあり それを利用して進歩させ目先の市場に受け入れられるものを提供することが目の前に見えるからこそ 経営者の覚悟が問われていると言えるかもしれません