AI業界の牽引役の方たちが技術開発の減速を呼びかけ始めています
米アンソロピックのダリオ・アモディCEOが
「AIモデルの性能を向上させるペースを落とさなければならない」と声明を出すと
米オープンAIのサム・アルトマンCEOやかのイーロン・マスクCEOもすぐに賛同したということです
その背景には開発中の最新AIが実験環境を抜け出し 企業などのシステムに侵入する事件が相次いだことがあるといわれています
それらの警告をうけてトランプ大統領はそのようなことをすれば中国に追い抜かれると即座に反対したものの
世の中の流れを見て(企業の自己責任で安全を確保という内容ではあるものの)
AI企業とリスク抑制への合意文書に署名するにいたりました
それぞれのAI企業のトップが突然に「人類への脅威」を強調して連携しだしたのは奇異に見えますが
AIが開発者の裏をかいて勝手なふるまいを始めたのをみて巨額(どころではない)損害賠償のリスクなどを考え自らの保身を考えたから といえばそれまでですが
いずれにしても彼らがAIの危険を確信していることは間違いないといえるでしょう
ある人はAIがほぼ無規制なのは防火壁のない火薬工場を住宅密集地で操業するようなものだ 自由放任な開発をするのか 停滞してでも規制するのか といった二択の議論をしている場合ではないといっているように
米中間の開発に対するけん制ではなく ライバル企業間のけん制でもなく
ライバルのトップの間でも広がる開発減速支持の動きは事態がかなり逼迫していることを示しているように思われてなりません
国際会議でAI開発が議論されても 安全性より利益分配の議論に傾いている とか
覇権争いの中で 少しでもひるめば相手に出し抜かれると顔色を見あっているような状態である とも言われています
この「チキンレース」は 内容が内容だけにある意味原子力爆弾の競争よりよほど人類を滅亡に導くものであるから
実務的課題が山積していてもずるずると開発に突き進むことはあまりにも危険すぎるのでないかと思います
先週 この欄でふれましたが それこそ誰が「責任をとるでしょうか」いや「責任が取れるのでしょうか」
人間というのは それほど情けない生き物なのでしょうか 思えば思うほど目の前が暗くなってしまいます