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freeeのタグ設定・使い方を解説!取引を整理する5つのタグとは

~freee君は優秀な新人。足りないのは “仕切り板”だけ~

「freeeって、なんだか使いにくい」
そんな声を聞くことがあります。

でも私は、freeeってすごくいいソフトだと思っています。
うまくいかない原因は、ソフトでも、使う人の能力でもなくて、最初の片付け方にある
ことが多いんです。

今回は、freeeがぐちゃぐちゃにならないための「タグ」の付け方をお話しします。

目次

    freeeは、めちゃくちゃ頭のいい新人です

    私はいつも、freeeのことをこう説明しています。
    「フリー君という、めちゃくちゃ頭のいい新人が入社してきたと思ってください」

    たとえば10月10日、通帳に「東京電力」という引き落としが出てきたとします。
    するとフリー君が聞いてくるんです。

    社長は「電気代やで」と答えただけです。
    それだけで、簿記の仕訳はフリー君が切ってくれます。

    なので、freeeは簿記の知識がなくても入力できるソフトなんです。
    必要なのは知識ではなくて、「これ何ですか?」に答える時間だけ。
    能力ではなく、時間で入力ができる。ここがfreeeのすごいところだと思っています。

    これから働く人はどんどん減っていきます。
    簿記ができる経理経験者を採用するのは、今よりもっと難しくなるかなと思います。
    そう考えると、「これ何ですか?」に答えるだけで経理が進むソフトって、かなり心強いですよね。

    自分で入力できれば、払わなくていいお金があります

    たとえば、記帳代行をプロに頼むとします。
    私たちの事務所の場合、月100取引でおよそ1万円です。

    月の取引数年間の費用(目安)
    100取引約12万円
    200取引約24万円

    ※横にスクロールします >

    自分でfreeeに入力できれば、この分は払わなくて済みます。
    アルバイトを雇う必要もありません。

    ただし、フリー君は最初は何も知らない新人です

    とはいえ、フリー君も新人です。
    最初の1回は、きょとんとした顔で「東京電力って何ですか?」と聞いてきます。

    なので、ちゃんと教えてあげないと、できる子には育ちません。
    しかも「どう教えればいいか」を、入力のたびに隣で一緒に考えてくれる人は、なかなかいないんですよね。

    経理も、片付けと同じです

    freeeのイメージを、もう少しかみ砕いてみます。

    レシートをスマホでパシャっと撮って、箱に放り込んでいく。
    そうすると、freeeが合計金額を自動で出してくれる。
    freeeは、そんな「集計してくれる箱」のイメージなんです。

    ただ、ここに落とし穴があります。

    freeeの箱は、最初は「交通費」「手数料」のように、科目ごとに1つずつしかありません。
    なので、何も考えずに放り込んでいくと、1〜2ヶ月目は問題なくても、半年、1年と経つころには、何が入っているのかわからない箱になってしまいます。

    私はこの状態を「くちゃくちゃfreee」と呼んでいます。本当によくある話なんです。

    合計金額はわかるけれど、中身がわからない。
    中身をチェックしようとすると、何時間もかかる。
    プロに頼めば、その分お金もかかる。
    そして何より、こういう状態は間違いのもとになってしまいます。

    片付けでも、仕切りを入れてしまう人と、何でも箱にポイポイ放り込む人では、半年後のきれいさが全然違いますよね。
    片付け上手な人の動画が人気なのも、きっとそういうことだと思います。

    たとえば「手数料」の箱に、「振込手数料」「税理士報酬」「ソフト」「その他」の仕切りが入っていたとします。
    「税理士報酬」の仕切りの中に、毎月払っているはずなのに領収書が11枚しかない。

    「あれ、1枚忘れてるな」とすぐ気づけますよね。
    でも、振込手数料と一緒に300枚の中に埋もれていたら、まず見つからないと思います。

    なので、「とりあえず箱にしまったから終わり」ではなくて、仕切りを入れて整理しておく。
    この仕切り板のことを、freeeでは「タグ」と呼びます。

    まえの流・タグの付け方

    ここからは、具体的なタグの付け方です。

    先にお伝えしておくと、これはfreeeの公式ルールではありません。
    freeeさんは、会社によって付けるべきタグが違うので、あえて細かく決めていないんです。
    なので、ここから先は私たちが、多くの会社におすすめしている付け方です。

    タグは5つあります

    タグ必要性何を書くかコツ
    取引先全部に付ける誰から買った?
    誰に払った?
    不特定多数ならまとめてOK
    品目全部に付ける仕切り板1科目あたり5〜6個まで。
    「その他」もOK
    備考全部に付ける何を買った?交際費・会議費は「誰と」を書く
    部門自由に利益を分けて見たい単位会計や税務では使わない
    メモ便利後で確認・税理士に確認など後ではがす付箋のイメージ

    ※横にスクロールします >

    freeeのタグは、正式には取引先・品目・部門・メモの4つです。
    私はここに「備考」を加えて、5つのタグだと考えています。

    そして、このうち取引先・品目・備考の3つは、全部の取引に付けておくのがおすすめです。

    取引先タグ:「誰に」払ったか

    取引先は、「誰から買ったの?」「誰に払ったの?」の”誰”です。

    コツは、不特定多数ならまとめてしまっていいということ。
    たとえばタクシーは、どこの会社でも「タクシー」でいいですよね。
    コインパーキングも、運営会社ごとに分けなくて「コインパーキング」で十分です。
    コンビニも、チェーンごとに分けるくらいはいいと思いますが、店舗ごとまでは要らないかなと思います。

    品目タグ:仕切り板そのもの

    品目タグが、さっきの仕切り板です。

    「どう分ければいいですか?」とよく聞かれるんですが、ここは社長のセンスでいいとお答えしています。

    一度freeeのことを忘れて、想像してみてください。
    手元に、消耗品のレシートが50枚あります。
    これを机の上で、5つくらいの山に分けてもらえますか?
    その山のタイトルが、品目タグです。

    たとえば「文房具」の山が要るかどうかは、会社によって違います。
    文房具をたくさん使う会社もあれば、年に1回ボールペンを買うだけの会社もありますよね。
    何が多いかは、実際にお金を使っている社長が一番わかっているんです。

    コツは2つあります。

    コツ①:細かく分けすぎない

    1つの科目につき、多くても10個まで。できれば5〜6個くらいがいいと思います。
    これ、真面目な人ほどハマる落とし穴なんです。
    レシートの山が20個、30個とあったら、どこに置いたか迷いますよね。
    パッと見て管理できるのは、5〜6個くらいだと思います。

    コツ②:「その他」を作っていい

    5〜6個に分けきれないときは、「その他」の仕切りを作ってください。
    数が少ないものなら、後からパラパラ見ても大した手間にはなりません。

    備考:「何を」買ったか

    備考には、「何を買ったのか」を書きます。

    経費になるかどうかは、「売上を上げるために必要な支払いか」で決まります。
    たとえば、ホームセンターで事務所用の棚を買ったなら経費です。
    でも、同じホームセンターでパジャマを買ったなら、プライベートなので経費にはなりません。
    「ホームセンター」としか書いていないと、どちらなのか判断できないんです。

    ただし、品目でわかるものまでは書かなくて大丈夫です。
    「ガソリン」の仕切りに入っているのに、備考にも「ガソリン」と書く必要はありませんよね。

    そしてもう1つ。これはコツというよりお願いなんですが、交際費と会議費だけは「誰と行ったか」「誰に買ったか」を書いてください。
    カフェの領収書の備考に「フラペチーノ」と書いてあっても、知りたいのはそこではないんです。
    「〇〇さんと打ち合わせ」と書いてあれば、それで十分です。

    部門タグとメモタグ:自由に使ってOK

    部門タグは、会計や税務では使いません。
    なので、社長が使いやすいように使ってもらえればいいと思います。

    もともとは、店舗ごとにどこが一番儲かっているかを見たり、飲食と物販のどちらで儲かっているかを見たりするためのものです。
    全部の取引に付ける必要はなくて、知りたい単位だけ付けておけば大丈夫です。

    メモタグは、後ではがす付箋のイメージです。

    たとえば、新幹線を待っているちょっとした時間に入力していて、通帳に「Amazon 6,580円」と出てきたとします。
    「たぶん備品だったと思うけど、合ってるかな?」と迷うこと、ありますよね。
    わからないものを後回しにすると、いつまでも終わりません。

    なので、一旦それらしい品目で入力しておいて、メモタグで「後で確認」の付箋を貼っておくんです。
    会社に戻ったら「後で確認」だけを集めて、順番に確認して、終わったら付箋をはがす。
    「税理士に確認」の付箋を貼っておけば、税理士にまとめて聞くこともできます。

    なぜ、全部の取引に付けるのか

    「全部に付けるのは面倒だな」と思いますよね。
    理由は2つあります。

    理由①:付け忘れに気づけるから

    大事なものだけに付けていると、「あえて付けなかった」のか「付け忘れた」のか、区別がつかなくなります。
    全部に付けると決めておけば、付いていないものは付け忘れだとすぐわかります。

    理由②:freeeは一括修正が得意だから

    たとえば、ガソリン代が旅費交通費に入ったり、車両費に入ったり、消耗品費に入ったりと、あちこちの箱に散らばってしまうのはよくある話です。

    そんなとき、freeeに「ガソリンのタグが付いている取引、集まって」と呼びかけると、あちこちの箱から一斉に集まってきます。
    そこで「全員、旅費交通費に入って」と指示すれば、まとめて移動してくれる。
    1つずつ直したら大変な作業が、1分もかからずに終わります。

    でも、ガソリンのタグを付け忘れた取引があると、その取引だけ違う箱にぽつんと取り残されてしまいます。
    決算のときに何百件も手作業で直すことになったら、時間もかかりますし、間違いも起きますよね。

    さらに、タグを付けておくと、品目ごとに月別の金額を並べて見ることもできます。
    電気代や家賃を並べて「なんでこの月だけないんだろう」と気づけたり、消耗品が少しずつ値上がりしているのが見えたりします。
    タグは申告のためだけでなく、会社の状態を見るためにも役立つんです。

    まとめ:最初に片付け方を決めておく

    freeeは、能力ではなく時間で入力ができるソフトです。
    ただ、フリー君は最初は何も知らない新人なので、教え方を最初に決めておくことが大事だと思っています。

    取引先・品目・備考の3つを、全部の取引に付ける。
    これが、私たちがおすすめしている型です。

    でも、品目をどう分けるかは、会社によって正解が違います。
    建設業と飲食店では、必要な仕切りがまったく違いますよね。

    タグ付けミーティングのご案内

    税理士法人まえのでは、新しく顧問契約をいただいたお客様と「タグ付けミーティング」をしています。
    freeeを1〜2ヶ月ほど触っていただいた頃に、御社に合った仕切り板を一緒に考えて、入力の確認までお手伝いしています。
    「freeeを使っているけど、うまく整理できていない」という方は、お気軽にご相談ください。 ご相談はこちら

    次回予告
    次回は、フリー君に「いちいち確認しなくていいから、自分でやっておいて」と任せる方法。
    自動登録ルールのお話です。

    税理士法人まえの

    京都市下京区四条|freee認定アドバイザー在籍|初回相談無料 TEL 075-344-6500

    ※本記事は2026年8月時点の情報にもとづいています。記載している金額はいずれも概算であり、実際の税額・加算税・延滞税は、申告する時期や対象年数、個別の事情によって異なります。税率や制度は改正される場合もありますので、実際のご判断にあたっては、必ず税理士にご確認ください。

    (参考:国税庁 タックスアンサー No.2024「確定申告を忘れたとき」/国税庁「延滞税の割合」/国税庁「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション-税務行政の将来像2023-」/国税庁「令和6事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」/国税通則法第66条・第68条・第70条/辻・本郷 税理士法人「令和8年秋に導入される国税庁の次世代システム『KSK2』で税務調査はどう変わる?」)

    記事の著者

    代表社員 前野 峻希

    代表社員 前野 峻希

    税理士法人まえの 代表社員。公認会計士・税理士。
    創業から40年近くの歴史を持つ税理士法人まえのの代表を務める。
    豊富な税務調査対応や決算対策の経験を土台に、申告書の作成や記帳代行にとどまらず、チャットなどを活用していつでも相談できる経営のパートナーとして中小企業を支援している。
    税理士法人まえのは、税務顧問・相続税・事業承継、freeeを活用したクラウド会計・DXによるBPO/BPM支援など幅広いサービスで中小企業の成長と発展に寄与している。

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