やむを得ない人員整理をしなければいけないことになって

早期退職希望者をつのったところ 

会社に残って活躍してほしいと思っている人から辞めていく とか

従業員さんに魅力があって買収したのに

買収した会社の従業員さんが繋ぎ止められなくて 当初の目的が達成されなかった

などという話はよく耳にするところです

「できる人」ほど周りがよく見えているので 危機感も多く持っているから とか

「できる人お」は他の会社から誘われる可能性が高いから などと

解釈して来ましたが

最近 従業員エンゲージメントやパーパス経営などについて書物などを見ていると

それだけでなく

できる人を引き寄せ 活躍してもらうには

仕事の中身そのものへ愛情が持てるような職場環境が大切なのだ

ということが見えてきました

仕事の中身そのものへ愛情が持てる職場はどうしたら作れるのか

それが今後ますます 同じ場所で直接的に接しあいながら、上司(社長など)の人間的魅力などによって

会社にあるいは仕事自体に引き付けられるということが希薄になってくるので

これからの仕事環境を考えるポイントはいかに仕事が魅力的かになってくる と思われます

すなわち

毎日仕事をすることが楽しいと感じられているか

自分の強みを生かせるチャンスに日々出会えるか

得意なことや好きなことをする機会が職場で与えられているか

などが重要であると言われています 

というのは世界中の勤労者から無作為に5万人を選んで実施された

ADPRIによる最新の調査結果から見えてきた ということだそうです

ひとことでいうならば「仕事の中身そのものへの愛情」という

シンプルだが効果的な概念を軸に業務を組み立てることが必要だということになります

ADPRIの人材・パフォーマンス研究部門トップのマーカス・バッキンガム氏による論文をみると

誰もが仕事を愛するような職場づくりとは

すべての事業活動に以下の3つの原則を取り入れることを意味する ということで それは

➀ 従業員こそが要である(組織にとって最も重要なステークホルダーは従業員である)

➁ 従業員の愛情の対象、関心、技能は十人十色である 

➂ 信頼が成長の糧である(リーダーはすべての慣行や方針の基礎に信頼を置くことを表明しなければならない)

以上の3点である と述べられています

企業は 従業員を「働きバチ」としてではなく人間として採用し 

そのキャリア形成を退職後まで含めバックアップする体制を持つ とか

各メンバーの個性を最大限に活かす権限をチームやそのリーダーたちに与える とか・・・

その上でチームのメンバー間で信頼関係を築き

その信頼をよりどころにして従業員は安定して好きなこと 夢を実現できそうなことなどに取り組む 

というような組織を築くことによって できる人が辞めない会社に育てることになります

なるほどとはおもうものの 今までの慣習や規則を捨てることも必要になりますから

強い勇気と信念が必要であることは間違いないところです