ここしばらくの間 企業の不祥事についてワイドショウやニュースで見ない日はないという毎日でした

最近 それが少しは下火(?)になって来たような感じがします

しかしそれはニュースなどをみて、企業がそれぞれわが身を振り返って改善した というよりは

事件を起こした企業等が非常な危機意識のもと改善に向けて進みだしたと公表していることもあり

人々の興味が薄れてきたという事ではないかと思います

不祥事の影響が大きいかそれほどでもないかにもよるのでしょうが

具体的な改善の動きがあったかどうかより これは予想外におおきなダメージになると意識して

それに突き動かされて動きだした という程度が現状ではないかと思います

このたぐいの改善をいうなら そう簡単に短期的な施策で解消できるようなものではないことは明らかで

このような不祥事の最も有効な防止策は 内部通報制度の被害者を守る規則を厳しくする とか

社内教育をする とか まずはそのようなところから手をつけるという試みが多いようですが

そのような取り組みも無駄とはいいませんが それでは抜本的な解決にはならないと思います

即効性もスピード感のある対処にはならないですが

急がば回れではないですが まずは誰もが活き活きと働ける風通しの良い組織風土を作ることにあるのではないかと私は思います

そのような信頼される企業つくりをとおして全社的に問題が共有できる みんなで防止や改善の意識を共有する

そのような企業風土があれば 何かが起こってしまったときに 一部の部署や人がそれを秘匿してもみ消そうとしたり

誰かの顔色を窺ってその人たちの都合の良いような解釈をして問題がないと糊塗することに地道を上げるようなことは起こらないと思うのです

企業の倫理はすなわち経営者の倫理観を反映するものであり 重要なのはこの「倫理観」が全社に共有されていることです

経営者が倫理観をもっていないと判断されるなら 社外役員や監査役が活躍する場面になるかもしれません

少なくとも 問題がおきてしまったならば

まずは迅速な火消しが求められます

ここでは何を優先させ実行すべきかという判断がもとめられます

この場面でも 企業の倫理観が試されます

この場面で判断を誤るととんでもない大火事になることは目の前で見ました

やはりまず 社長を守ることが社員の務め などというワケのわからない社内ルールにとらわれることはないように

正しい倫理観が機能するような会社を目指すべきなのです