最近読んで面白かった本を紹介します。

あらすじ…主人公アレックスはある機械メーカーの工場長。長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。
残された時間は、わずか3ヶ月。それまでに収益体質を改善しなければ、工場は閉鎖され、600人の従業員は職を失ってしまうことになる。
半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会したことをきっかけに、工場再建へ向けて意欲を燃やし始める。

ジョナはこれまでの生産現場での常識を覆す考え方で、アレックスの工場が抱える諸問題を次々に科学的に解明していく。
そのヒントをもとに、アレックスは工場の仲間たちとたゆまぬ努力を続け、超多忙な日々を過ごす。
だが、あまりにも家庭を犠牲にしたため、妻ジュリーは姿を消してしまう。
仕事ばかりか、別居、離婚という家庭崩壊の危機に直面したアレックスは・・・・・・。

この本は以前うちの事務所にいた岡村に勧められ読んでみた本です。まぁなんせ、520ページもある本なのでちょっと最初は読むのが
大変そうだな…ビジネス書だなと感じていたのですが読み始めてみるとあっというまに読み切ってしまいました。
「企業の究極の目標とはなにか?」という観点からスループット会計、全体最適化についてかかれているビジネス書なのですが、経営学
等についてまったく知識がない人にでもわかりやすく書かれています。なにより、小説になっていてハラハラドキドキの連続。
また、ジョナ先生が主人公に問いかける問題について、どうあるべきだろう?と主人公と一緒に自然にかんがえてしまい、続きが気になっ
て仕方がない!という感じのつくりになっています。

ちょっと内容をご紹介。これで興味を惹かれたら是非読んでみてください。これであなたの企業も究極の目標を達成です!

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先生「君の工場では、ロボットを使っているといったね。ロボットを使って、工場の生産性は本当に上がったのかね」

主人公「確か、一つの部署では36%上がったはずです」

先生「本当かい。ロボットを導入しただけで、君の工場からの収益が36%も増えたとしたら凄いじゃないか」

主人公「いや、そういうわけではないのです。もう少し複雑です。36%アップしたのは一部署だけですから」

先生「ということは、実際には生産性は向上しなかったわけか」

主人公「?・・・・・」

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ザゴール

 

峻希