「スモールさんはおとうさん」というのは ある一つの絵本の題名です

この絵本では

スモールさんは、奥さんと赤ちゃんとポールくんとポリーちゃんと、丘の上の大きなうちに住んでいます

朝、スモールさんは仕事に出かけ、奥さんは掃除や洗濯や食事の支度をします

子供達も手伝います  お休みの日には家族みんなで買い物にも行きます・・・・

というように、スモール家の暮らしが淡々とつづられています

この絵本に対して(私が孫に毎月配本をお願いしている)ブッククラブ通信の投書で

これはあまりにも古い男女の役割分担を書いていて そのような家庭が幸せだと言っていて 子供に読ませる(読んであげる)のに抵抗がある・・・

との意見がのりました。

そしてその後賛成意見 そうでない意見いろいろと当初が続き 議論にわきました

其々のご意見はそれぞれなるほどと共感するところあり そこまでナーバスにならなくてもとおもうところがあったり と興味深く拝見しました

専業主婦の立場に多少なりとも我慢や妥協を強いられているお母さん方にはなんとなく 受け流せない設定とかんじられたのではないかと思い

仕事をもち子育てもするという事をしようとした途端 現実の壁にぶつかって戦っているお母さんにとっては そのような生き方をわがままと批判されたような思いがするのかもしれない

と 仕事を続けてきた私などは思わずその気持ちに「わかるわかる」とうなずいてしまったり・・・・・

このような役割分担する平和な家庭が理想だ と子供に家庭というもののありようを植え付けられたら困る と思われるであろうこと 共感するところも少なからずありました

この本はブッククラブの配本のなかの一冊であるので余計議論になったのかもしれません

一人で働くお母さんと子どもの思いやりに満ちた家庭のはなし お父さんもお母さんも活き活きと働きたすけあっている笑顔に満ちた家庭・・・いろいろな家庭や生き方が見せられれば

この本の家庭もいろいろな家庭のうちの一つとわかるでしょうから それほどの抵抗感も感じずにすんだのではないか などとも思います

きっとそんないろいろな家庭についての絵本が多くなくて あるのはおうちで家事をするお母さんと朝になるとお仕事に行くおとうさんというパターンの本なのかもしれませんね

私はおとうさんが専業主夫の家庭だって全然幸せのはず と思います

これしかない ではなくて そして絵本にないパターンの我が家が素敵でしょ と子供に感じてもらえればそれに勝るものはないと思います

実際の毎日ではつい愚痴が ついイライラしてしまって・・・という現実かもしれませんが 幸せを子供にアピールできれば絵本なんてよその話・・でいいのでは などとも思いました

これは 子育てを卒業した そしてとりあえず子供が(自慢できるような取り柄はなくても)無事大人になってくれたから 言えることかもしれません