京都に住んでいると 

よく 京都はどのような都市であるべきか といった議論を耳にします

古都であるから 歴史的な建造物や技術は大切に保管しなければならない とか

伝承されてきた習慣やしきたりも大切に とか

必ずと言ってよいほど そのような主張があります

それについて全く否定しません 

むしろそうだそうだと 先人から引き継いだ有形無形の財産を大切にして次世代につたえなければ と思います

しかし

ただ大切に保存するだけでは 博物館都市になる というのも大切なポイントだと思います

もし京都を文化首都だと言いたいならば 文化が脈々と息づいていなければなりませんが

文化とは単に保存されているものでなく 今も現実に息づいているものでなければならないはずです

ということは 単に大事にするのでなく 其々を成長させ発展させ・・今の生活に溶け込んでいるようになっていることが不可欠だろうと思います

もちろん 古いものを今も使い続けるのは不便であったり・・はありますが 

これはそれを伝統だからと我慢しなさいということとは違い 

伝統は活かしながら 今も存在させる・・ もっと洗練された京都だけでなく世界に通用する形に昇華させていく

これが生きた文化というものだと認識しないといけないと思います

このような自分達の文化をもち続けることによって 

そしてその中で京都市民が生活をし続けられる

世界で認められる文化都市京都 でいられるのではないか

観光で世界の人々がおいでになる ということをもって

観光都市 それで稼ぐ ではないでしょう

古いものがありますよ 見られますよ だからおいでください 

ならば町全体が大きな博物館となってしまいます

そこに文化的な生活は望めないと思いますし

市民が誇れるような都市ではなくなると思います

新しく選挙でえらばれた市長に期待したいところでもあります