身に危険が迫った時 人間は「自分だけは大丈夫」と思いがちだそうです

社会心理学ではこれを「正常化の偏見」というそうです

そういわれれば

災害の警報が発令されても 自分のところは大丈夫と逃げ遅れる とか

お酒を飲んで運転すると危ない と禁止されていても 自分は大丈夫と運転してしまう とか

自分は大丈夫とすぐ近くに横断歩道があっても 目の前の道路を渡ってしまう とか

いくらでも思いつきます

緊急事態宣言がでても自分だけは罹患しないと 休日に繁華街にでかけたり

みんなで集まってお酒を飲んだり 

これらも「正常化の偏見」という心理が働いている実例となるのでしょう

ひょっとして 私たちだけでなく 政府も

非常事態宣言を出せば みんなは行動を抑制するだろうし

多少それに従わない人がいても 諸外国に比べれば日本は大丈夫

重症者がふえても 医療現場は何とかできるはず などと

この「正常化の偏見」にとらわれているように見えます

政府が大規模イベントの無観客という規制をゆるめたから

平日は百貨店の営業を認めた などと

自分の都合のよい情報には 簡単に飛びついて 自分の行動の言い訳につかう

これらも 根っこのところに 自分は あるいは自分の家族は 友達は大丈夫 という

根拠のない心理がある ということだけは せめて意識しておきたいと思います