経験したことがない危機に直面すると

人は現実から目をそらし

「大したことにはならない」と思い込みたがる

このような現象を正常性バイアスといいます

そういうことあるある と思われますか

そんな自殺行為などめったにない と思われますか

私共の仕事において 「あるある」と言いたくなる場面が

結構よくあります

たとえば

今期も利益がでそうでない ということが見えてきた

決算までの期間で何とかならないか と

最初は白熱した議論が起こったり 社長が檄をとばしたり となります

ところが いろいろな策をかんがえてみたものの もう一つ有効と思われる施策がたたない

となってくると まずは犯人捜しがはじまり(**の部門の不振がその原因だ・・・・)

そして 世の中が不況なのが悪い とか

大口の得意先の**の不振の被害者だと いうことになり

利益が上がらない年度は過去にもあったけれど 別に会社は倒産しなかったし・・・

となり 数期連続で赤字決算となっているのに 

そのうち世の中の景気がよくなれば とか むしろ税金が出なくてよかったではないか

などとなり

特別の具体的根拠や施策がないのに 来期は全社一丸となって死ぬ気でがんばります・・・

で、理由もないのに きっと来期は期待できる とみんなで思う

信じられないようなことが現実に展開します

「それを世間であゆでガエルというのですよ」とか

まずは来期の予算を(予測でもよいので)たてて検討してみませんか

と水をむけても・・・・

それでは経理の者に予算をたてさせてみます・・それでよいですよね

えっ?????   

人間って 人のことなら良く見えるのに またセミナーで聴いた経営手法の理解はとってもよい

のに・・・ 自分のことは見えないものだと つくづく思います

という私もそんなことにはなっていないか 誰でもよいので もしそうなら厳しいってほしいと思います

言ってもらって時 素直に危機感をもつ神経がマヒしていないことを 心より願ってます