モチベ管理
(2025年5月12日 09:00) カテゴリー:所長通信色々なニュースなどをみるにつけ
最近は部下を指導したり管理したりすることの難しさをしみじみ感じます
同年代の方々と部下との接し方などについて話が及ぶと
昔の自分の振る舞いは今だったらパワハラと言われると思うなどという話題にもなります
内容が仕事の事でお客さまに迷惑をかけないためとあれば
「寝なくても期日は守らないといけない」とか「のんきに食事している場合ではないよ」
などというセリフは普通にあったように思いますし
たとえ本人が今日はできないなどといっても 残業を強制される場面もありました
また 就職してすぐに「辞めます」と言おうものなら
「根性なし」とか「ガマンができない軟弱もの」などと言われるのは当たり前で
ますますきつくなる風当たりに途方に暮れる思いをすることになりますが
それは自分だけでない 一人前のおとな(社会人)となるために
みんなが通る道だ と説教される(慰められる?) という事も珍しいことではなかったと記憶しています
とは言っても そのように鍛えられるのは男子で女子はお嫁に行くまでの腰掛で結婚退職するのだから
ここで泣かれてもややこしいだけ と逆に甘やかされたりもしました
という事は 一人前の戦力とは認めてもらえず 本人がどれほど頑張ろうとチャンスさえもらえない という事でもありました
今 私の周りをみても 女子でも厳しく鍛えられる場面もあれば 男子でも何か叱られて涙ぐんでいる という場面にお目にかかることがありますし
何か仕事をさせようとすると 「自由を認めてもらえない いちいち束縛する」といわれるし
自分の思うように仕事していい と言えば「教えてもらえないことをさせるのは虐待だ」と言わんばかりにふくれ
最終的には親から休みや退職依頼の連絡が入る などと信じられないことが起こることがあります
最近では退職通知を代行する会社もあるとか
仕事の世界での人間関係はどうなっているのか と自分のことも含め 訳がわからない思いをすることがふえてきています
そんな最近 「自由すぎ 部下にも毒 時代は「モチベ管理」職 なるタイトルの記事を新聞でみました
その記事で例示されていた会社では 一日にどれだけの時間を営業や会議などに費やすかは任せ
その一方で共有カレンダーに1週間の業務に割いた時間を記録させ その項目別に自動で時間を再集計し
その結果と標準時間をくらべ超過すれば負担を減らし 短ければ目標設定が甘いとして指導する
といった管理をしていると紹介されていました
管理のしすぎは時に部下のやる気がそがれるが データに基づき「伸びしろ」を指摘する方がやりがいを感じる社員が多くなる といわれていました
その会社では離職率はわずか数%で 「高いモチベーションを保ってこそ 生産性を維持できる」とはCEOがおっしゃっておられると紹介されていました
在宅勤務などの働き方改革により 企業は従業員との向き合い方を管理から自由への変えたといわれています
だが かたや米国の調査ではありますが 熱心に働かない社員は5割超いると報告されています
日本では自由すぎて成長機会がない会社をわかい社員は見限り始めているといわれています
厳しく管理しても 居心地が良すぎる職場をつくっても 社員はキャリアへの焦燥感を募らせ退社していく
いかにしてやりがいを高めたまま管理ができるか という社員の「働かせ方」をどのように改革するかが目の前の課題となっています
管理職がいなくなると 社員は自分の判断で素早く働ける反面 自分がどのように評価されているかわからなくなり
それはそれで居心地悪くな不満を高まらせることになるようです
組織として 報酬などを含み管理職を支える仕組みが必要だといわれていますが
管理職に任せるだけでは 今度は管理職が逃げ出す ということになるでしょう
少なくとも 自分の夢や理想を述べて管理職はじめ社員に共感してもらって会社全体で目標に向かって一丸となって・・・
は もう古い のでしょう