経営計画や企業目標などをみていると 

「生産性を向上させる」といった言葉がよく出てきます

生産性を向上させる というのはどのようなことなのでしょうか

多分同じ成果を上げるための 時間とコストを下げる というような意味でつかわれていると思います

いわく 要領よく仕事をこなす 無駄な作業をしない といったところでしょうか

そこで 作業工程を見直して同じ目的の作業が重複していないか とか

工程間の導線に無駄がないか見直す とか

同じ作業をするならば 人間より機械の方が時間が短縮できる とか

製品の品質を見直して不必要な付加価値を追い求めていないか とか

具体案は色々出てきます

最近ならば テレワークの方が通勤時間が短縮できるし 仕事にも集中できる とか

AIを駆使して作業を計測して分析して効率のよい働き方を提案し実行する とか

テーラーシステムなどが提唱された大昔から これは経営学では永遠のテーマになっています

確かに大切なことには間違いはないでしょう

同時に これは物質的な大量生産の時代のセオリーであったことも間違いありません

同じ規格のものを安価で大量生産するには必要でありました

しかし 物作りの世界でさえ少量多品種のものを提供する現代において

目に見えない付加価値を高める仕事 新しいものを発信し続ける作業に価値を求める仕事などが

脚光を浴びている現代 旧来の生産性を向上させる は化石と化しています

そこではゆとりや仲間との何気ない会話から新しいものが生み出される という作用も重要視されています

そのような広い意味での生産性を向上させるには どうすればよいのでしょうか

またテレワークのような働き方による

個人としての心地よい快適な環境での働きに期待することでよいのか

すでに色々な試みは始まっていますが 

私は人間同士が集まってワイガヤするなかでの双発的な協同作業もまだまだすてたものではないのではと

少し未練も含めて考えています