「ウソはいけない」ということは 子供のころから言い聞かされてきたところですが

子供のウソは「つかざるを得ない何らかの事情がある」と心理学では考えられている ということです

おやつに手を出して 「内緒で食べたでしょ」と聞かれ 口の周りにクリームなどをいっぱいつけて

「食べていない」などというのは可愛くもあり 注意しつつも笑顔になってしまいそうです

子供のウソのうち 見逃してはいけない3つのウソがあるそうで

その1つは 保身のためのウソだそうです

悪い点数のテストがかえってきているのに 怒られることを恐れて

まだ戻ってきていない などというのがこれで

親が子供にプレッシャーを与えすぎていないかなどを見る必要があるということです

その2つは 自分を大きく見せるためのウソで

チーム全体が褒められたのに 先生は自分だけを特に褒めてくれた というようなことをいう場合です

これは成果が上がった時にしかほめてもらえなかったり 自己肯定感の低い子供によくみられるウソで

根底には親に見捨てられたくないという不安があるといわれています

この場合は親は頑張る過程をほめるようにするのが良いそうです

結果だけでなく 頑張ったのね とその過程もよく見てあげるようにしたいと思います

そしてその3は わがままを通すためのウソだどうです

ゲームをするためにまだできていない宿題をもうしてしまったというようなウソです

これをその場だけ叱ったり 放置していると何度も繰り返す可能性があり 

見逃すわけにはいきません

ウソをついたことだけを責め立てると ますますその場しのぎのウソを言い

またそれを叱るといった悪循環に陥ってしまいます

子供がウソをつくときはその場しのぎだったりして話のつじつまが合わなかったりするので

簡単に見破れますが

ウソをついたことを責めたり叱ったりするのでなく なぜそのようなウソを言ったのか

ウソをつかせてしまったのか というのを探り

その理由 子供が困っていることに気付くことが大切だということです

実は このようなことをつらつらと考え出したのは ちょっとしたことがあったからです 

幼稚園年長の孫が ある日 自分が作ってもらったのと同じ手作りマスクを

お友達に作ってあげてほしいと頼んできました

幼稚園でも子供たちにマスクをして登園するように指導されていて

少しでも楽しくマスクをして登園できればという思いで 本人の希望を聞いて

手作りマスクを作っていたので クラスの仲良しのお友達がそれをみて「いいな~」とうらやましがったから

おばあちゃんに僕が頼んであげたらお友達を喜ばせられると思って 言ってきたのかな と思い引き受けたのですが

毎晩 「いつできるの」としつこく聞いてくるので 少し不自然に思い 

「すぐにもってくるとお約束したの?」と聞いたところ

毎日 「まだできないのか 一体何をぐずぐずしているのか」「早くもってこい」ときつく言われ せめたてられているとか

それを母親(私の娘)に言うと そんなに仲良しでないお友達の名前が出てきたので変だと思っていたとのこと

本人は 責められて強制されている といった意識はあまりなく 

早くもっていかないと 責められて悪いことをしているような感じになるので早くしてほしい と思ったようで

それほど嫌なことを強制されているとも感じていない様子でした

幼稚園児ですから こちらの質問に素直に答え 困っていることを隠そうとしてもいない(ウソをついていない)ので

その対応について 今のところそれほど深刻になることもないかと思ってはみたものの

相手の親御さんは お子さんが親の知らない「手作りマスク」を子供が持ってかえって来たらどう思われるだろうか と心配になり

ことの成り行きを説明すべきか 担任の先生にお話ししたほうが良いのか そんなに真剣になることはないのか

などと気になった次第です

大人が変に気にしてあまり騒ぐようなことをしてはかえっていけないと思ったり

また何か問い詰めるようなことになって嫌な思い出にしてしまったりにはならないようにしたいと思いつつ 

でも ひょっとして小さなところで上手にお話をして 芽を摘み取っておくのがよい ということなのかなどとも考え

自分の子育てでは経験のなかったことですが 難しいものだと感じたところです