LINEが業務委託やデータ管理を海外にしていた件が大きく取り上げられました

日本の利用者の個人情報が外国に流出する危険性などの大きなリスクに対して

23日には社長が個人情報の保護を強化するための対策が発表されました

日本ユーザーの個人情報を保護するために 中国からのアクセスを遮断するとか

韓国にある画像や動画 決済情報の韓国でのデータ管理をやめ

国内サーバーに完全移管する   というような内容でした

社長会見によると法的には違反はしていないにしても

ユーザーの信頼を損なうことになったので明確な対応をすることにした 

とのことでした

多くのIT企業が その業務を海外に委託することはLINEに限ったことではないということですが

委託先が中国の場合は国家情報法によって 民間企業を通じて利用者のデータが当局にわたるリスクが

顕在化したこともあり ユーザーへの配慮が不足していたとの反省にのっとり

信頼回復に努めるとのことです

私たちからみればLINEなどは情報ネットワークの世界では超大手で 

セキュリティーなども万全の体制を敷いておられる と思っており

LINEだから大丈夫と安心して利用する といった意思決定をする人は多いと思います

またそのサービスが多岐にわたることや 安価で色々利用できることなどから

すでにその利用は個人だけでなく 国や自治体にまで広がっているところです

また 今回の内容を見ていますと これは一企業のミスというより

このようなデータを扱う場合 必然のようについてくるリスクであることも理解できます

せめて 加入時に「**のような対策をしています」といった具体的でわかりやすい説明があり

利用者はそれを理解した上で 自分の利用目的と照らし合わせて

どのような通信手段を利用するか決定する といった

機会と情報提供が保証されている ことが最低限の対策となるのでは

などと思っています

家族間や友人間でのたわいない連絡や会話でしか利用していないから

またお金持ちではないから 別に被害を受けそうな内容ではないから

と思っていて 本当に問題がないかどうか

自分のことを振り返ってみても 生活の習慣などは簡単に把握されるとわかります

ただ それが分かったからと言って何か被害を受けるだろうか とも思ったりしてしまいます

でも私の生活リズムを見ると 例えば孫を誘拐するなど簡単にできます

もちろんそんな大罪を犯してまで実行するメリットはないだろう だけが気持ちを救っています

業者を弁護するつもりも さらなる工夫や改善の要求を減免するつもりも

さらさらありませんが

しかし 便利で使いやすい あるいは楽しいツールだから だけで

不用心なことをしないという

利用者としての最低限の知識や身を守るすべ は身につけておくべきでしょうし

これからのIT教育においても 単に使い方や悪用しない ということだけでなく

情報を取り扱っているネットワークとはどのようなものなのか についても

教えていかなければならないと 

今更ながら強く思った次第です