企業で不祥事が発生した などという時 経営者や管理者が「責任をとって辞任いたします」などと答弁しているのを見かけます

pまた 与えられた仕事に対する姿勢を問うというような場面で

p「もし失敗したら責任を取ってもらう」とかいう言葉も良く耳にします

p「責任をとる」とはどういうことなのでしょうか

p物を壊してしまったので 同じものを弁償する という程度のことであれば 責任はとれる かもしれません

pしかし その壊してしまった物が思い出の詰まったものだったり 誰かからのプレゼントだったりしたら

p物としては物理的に同じものであったとしても 弁償することは不可能ですから 当然責任もとれない ということになると思います

pましてや 自分の発言で人をきずつけてしまった とか 

p命に係わることのように 取り返しのつかないことだってたくさんあります

pまた会社の不祥事のように どのようにすれば良いのか 途方に暮れてしまうことだってたくさんありません

p「責任をとって辞任いたします」という言葉を聞いて それで責任が取れる人はいいよね と思うことが時々あります

pもしオーナー企業の社長だったら 辞任などしてもなにも許されず

pむしろ逃げてしまう とすら思われると思います

pそうなのです

p私たちは自分のしたこと言ったことなどに 厳密にいったら「責任をとる」ことなどできないのではないかと思うのです

pだったらどうすればよいのか

p起こってしまったことの原因を逃げずに追求し 可能な限りは(一生をかけても)償う という姿勢を貫く 

pそのくらいのことしかできないのではないかと思います

p逆にいうと「責任などとれないのだから」軽はずみな言動はつつしまなければならない

pその上でもし何か起こってしまえば 誠意を尽くす ということなのでしょう

pそう考えると 「責任」もひとによって軽重差があるように思えます

p目先の利益などに惑わされ 「責任がとれない」ことをしでかさないよう 

pよくよく考えて 場合によっては 断念する 中止する といった勇気も持ちたいと思います