東芝の決算の混乱をみても

他の粉飾の事件をみても

監査とはどうあるべきなのか どうすればよかったのかと思います

また 事件があるたびに 自己規制が入り 

ますます 動きにくく 自分自身が縛られていく感じがします

そして監査報告書は 何か責任回避の文言の集大成になっている

とさえ感じてしまいます

3月末に金融庁より監査法人のガバナンスコード(統治指針)がしめされ 

組織としてのガバナンスの強化、公益性に対応した組織の透明性の確保など

監査する側の規律を明確にし 社会からの期待に応え得る監査品質の確保がもとめられています

私は監査に直接携わることがなくなって 時間がたっているので 

今の現場の状況をつぶさに知っているわけではありませんが

しかし いろいろな形式基準を満たすことを求められ 会社との対話より

この基準をみたすことに一生懸命になっているようなイメージをもっています

感覚的な監査に終始し めったなことでは事件にならないとタカをくくるような仕事は

あってはならないことは当然ですが

しかし基準にしたげっていれば免責される・・・といった仕事のしかたではなく

監査先の事業を理解し取引の本質を見極める努力 与えられた基準を満たすために努力するのではなく

環境変化に対してどのように対応すべきかを常に考え 進歩し続ける不断の努力する

時間や自己規制におしつぶされることなく 

そして リスクと向き合う覚悟をもって仕事しなければならない のでしょう

もっともっと人間的であった駆け出しのころと雲泥の差の現状をかんがみるに

私はこのような会計士をめざしていたのだったか と自問することもあります