私共の事務所の理念について

「職務を通じ顧問先の成長発展に寄与することが私たちの誇りである」とい定められています

ずいぶん長い間これが事務所の経営理念です(当たり前?)

最近でも「自分の仕事はお客さまの成長発展に寄与しているか」ということを常に考え

工夫し努力し続けましょう などと朝礼の時に話がありました

たいていのときは 当たり前のこととしてそのような話を聞いているのですが

この間 ふっと成長発展とはどのような状態をいうのだろうということが頭に浮かびました

この経営理念が定められた時は まだまだ世の中には成長神話が強くあって

会社は大きく強くなるように経営しつづけてそれを実現するものだ

というように自然に考えられていて

それを前提にこのような経営理念も生まれたと思うのですが

では 売上が常に大きくなり続けることが良いのか

あるいは利益は増え続けることがよいのか

と具体的に考えると

企業であっても利益がなければ継続できないわけですから 事業を継続するための利益の確保というのは

最低の条件になることは当然ですが

ただただ規模が大きくなればよいのか 従業員数がふえることがよいのか 利益が増大しつづけることがよいのか

あるいは最終的には上場することが成長発展の成果といえるのか というと

それは企業によって あるいは経営者によって100社あれば100の成長発展モデルがあるといわざるを得ないのが

現状といえると思います

それなら一律に担当者に「お客様成長発展につながる仕事になっているか・・・」といくらいっても

ただただ、がんばれというのも変わらないことになってしまいます

会社の目的や標語といったものを浸透させ実践させようというときの

陥りやすい盲点の一つのように思います

成長発展といえばみんなが同じイメージを持つわけもなく

また会社によって違う目標や理念がある限り

会社ごとに成長発展の具体的な形があるわけですから

それに寄与するような仕事・・・というならば

まずは「どのような企業になりたいと考えていますか」ということを明確にしないと

何をするのがよいのか どうなれば寄与できたと評価できるのか ということは

わからないということになるのではないでしょうか

その会社や経営者を一番よく知っている私からそれを説明することも一つでしょうが

今月の試算表です と報告するだけでなく

そのような根本的なところも伝わってくるようなコミュニケーションも

ますます重要になってくるところだと思いました