コロナウィルス感染に関する報道を見ていると

多くの感染症の専門家が登場して 感染症対策のお話をされます

マスク 手洗い うがいから始まって できるだけで出歩かないように 三密は避けるように・・・

皆さん同じような内容に思えます

もちろんそれにしっかりと従ってみんなが生活すれば きっと感染の拡大は終息に向かうのだろう とも思います

私たちは小さいころから大学まで 先生(専門家)は何でも知っていて 生徒(私たち)に回答を教えてくれると教えられてきたので 

今回もみんなそのような思いで専門家のご意見に耳を傾けていました

しかし 仕事はどうする(働かなければ生活できないけれど・・)? 

生活必需品はどのように手に入れる?

などと 色々と疑問も出てきました

また 自粛生活が長引くと 自粛警察のような現象や 

お店や会社が閉鎖されるような事態も普通に目にするようになります

政府も民間も緊急事態宣言で経済が大打撃を受けたことを目の当たりにして

感染防止と社会経済活動をうまく両立させることが大切だということに気付きました

経済を回すことは感染症を防止するのと同じくらい重要であるということです

7月に入って 専門家会議を「新型コロナウィルス感染症対策分科会」に

発展的に移行させたのも そのような認識によるものでしょう

この分科会は感染症の専門家だけでなく経済の専門家などで構成され

色々な立場や研究の成果を持ち寄って 解決に結び付けようという試みでしょう

しかしここでよくよく認識しておかなければならないのは

個別の専門家を寄せ集めて議論すればよいのか ということではないでしょうか

一つの分科会で医学と経済を同時に議論し 

それぞれの立場で譲り合って一つの提言にまとめても

それは必ずしも総合的な提言にならないかもしれないということも 

片方で視野にいれて考えねばならないと思います

それぞれの立場からのベストアンサーは互いに背反することも予想できます

それぞれの専門分野で(あるいは省庁で)徹底的に議論された結論を組み合わせて

最終的な施策として責任をもって実行することこそが政治に求められるのです(と思います)

専門家同士が互いに忖度しあって 妥協したような結論をだすのではなく

ここでこそ政治が責任を持った解決策を実行することが望まれると思います