この間 ネットの書籍紹介(広告?)のページで「モルトケの法則」なるものを見つけました

モルトケとはドイツ帝国を築いたビスマルクの右腕と言われている将軍だそうですが

その彼の人材の格付けのことをモルトケの法則として紹介されていました

いわく人材の格付けの優先順位は

1.能力高い、意欲低い

2.能力低い、意欲低い

3.能力高い、意欲高い

4.能力低い、意欲高い

というようになっています

有能で意欲のない人が一番の人材で

無能なのに意欲の高い人が一番無用な人材となっています

昔、有能な秘書ってなかなか見つからないという話で場が盛り上がったという記憶があるのですが

自分の右腕と頼む人や 秘書になっていただきたい人を想定した時

この順位は「まさに」と思わずうなずけるように思います

欲しい場面や仕事の内容などによってはまた違う優先順位もあるのでしょうが

ワンマン経営の中小企業で社長の右腕となってもらいたい人を採用したり昇進させようというとき

この順位はとっても頷けます

4.の無能なのに意識だけが高いこのタイプが一番困ったちゃんであることは依存のないところと思いますが

こういう人に出しゃばらせないのが 組織をうまく回す秘訣となるのでしょう

1.は いわゆる器用貧乏タイプとでも言われる人ですが

社長の右腕と頼む人や秘書になってほしい人としては ありがたい必要な人だと思います

私たちが人材を採用する時

能力のある人というのは前提のように望みますが

次には仕事に意欲のある人に重きを置き

そして短時間の面接では人間などわからないからと

エイヤッとばかりに第一印象だけで決めたり

心理学的なテストを重用したり 面接の質問で小さなワナを仕掛けたり・・・

など苦労します

このメールで紹介されていた本は

この右腕となる人を採用する仕組みや そのような人材を見極める方法などが書かれているということです

どのようなことが書かれているのか興味深々ですが

採用する人にしてもらいたい仕事によっては4.のような人材が適材の場合もないとは言えないとも思ったりします

まずは 今自社の組織にとって人が必要な部門や仕事はどこで そこにとってはあるいはその部門のトップにとっては

そのような人が望ましいのか それをよく考えることが必要なのだと思います

どんな仕事でもどんな場合でもとにかく能力の高い人とか従順な人とかがベストかどうかはわかりません

今までの採用を考えるに とにかく能力や専門知識のある人などマルチプレイヤーを採用すればなんとでもなる

といった とにかく最高の人を といったないものねだり的な人材採用を目指していたような気がします

人を採用するということは その人の人生(のある時期)に責任を持つことと思ってきましたが

働く人も働いてもらう人もWINWINの関係で幸せに成長発展していくためには

そのような仕事や職種においての適材とは・・といったことをもっと突き詰めておくことも大切なのかと

今更ながらですが考え込んでいます