新聞や雑誌に「ブラック校則」についての記事などが掲載されることがあります

「ブラック校則」とは 今となってはその必要性も理解できないような

ただただ生徒を管理しやすくするためだけのためと思われるような校則で

やたらと細かいことまで規定していて 

それで生徒たちを縛りつけている というような校則を言うようです

小学校で女児はブラジャーをつけてはいけないという規則があって

それが守られているか担任が(男性の先生であっても)検査するなんて校則がある

という事例はつい先ごろ新聞にも取り上げられたところです

黒の下着は付けてはいけない などというのもあるそうですし

もともと髪の色が茶色っぽい子が 先生に叱られるからとわざわざ黒に染めて登校する

なんて話もあります

服装の乱れは生活の乱れとか言って

厳しく管理しないと非行化するなどともいわれたりします

確かに金髪のような髪であったり化粧している子もいないではありません

しかし そのような外見の生徒や学生がいるから厳しくしなければならない

そうしないと全員が乱れる・・・ のでしょうか

平均的な(と誰が決めたのか知りませんが)姿形をして 激しい言葉遣いなどもしないならば

それは人間として大変優秀なのでしょうか

それを頭ごなしに批判し 矯正しようとすることによって一人の人間の将来を握りつぶすことになってしまわないのでしょうか

もし そのような変化が現れた時に 校則違反だから停学や退学なんて罰をくだしてみせしめにする

それは教育なのでしょうか

教育に携わっていないからそんな理想論を言うのだと言われそうですが

問題は一人ひとりに丁寧な対応ができない現場の先生の環境にあり

学校が子供たちにとって 将来につながる大切で充実した場所になっていないというところに

そして 問題がおこると管理者の先生の責任になってマイナス評価されてしまうのでそうならないようにしたい

などの 学校や先生を囲む環境のゆがみに 校則を緩めないようにした方が無難などという動きになる原因が

あるのではないかと思います

半世紀も前 私が通っていた中学高校では制服のない学校であった割には

髪の毛の長さやスカートの長さ ノースリーブはいけない 襟のついていない服はいけないなどと

細かな規則がありました

その昔ですから 今のようなシームレスのパンストなどは高価で学生が日常的に身に着けるものではなかったころですが

白ソックス着用が義務でした

冬はいまでは見かけない様な分厚い肌色のタイツをはいて白ソックスですから みんな真冬に足を紫色にして白ソックスだけで震えていました

その時 寒い日にタイツ着用したらソックスは免除にできないか といった校則変更の議論が沸き上がりました

生徒会を中心に一年近く議論をしましたが 結果は免除にはいたりませんでした

しかし その動きを生徒の反乱のように規制するでもなく 気長に先生方が見守ってくださったおかげで

校則の意義や学校生活における規制の要否など非常に幅広く自分たちで考えることができました

今の学校は子供たちにとって非常に生きにくい 気をはって頑張って強くしていないと生活でいないような場所になってしまっている

気を抜いたり 周りの状況を感じ取って同調していかないと いじめられる といった場所になってしまっているとも聞きます

先生方も大変なことはわかっていますが

一挙手一投足まで細かく制限するような厳しい校則で子供たちを縛り そこからはみ出ないように目を光らすことによって

何とか大きな問題が表面化しないように 少なくとも自分たちはキチンと管理していたといえるように押さえつけよう といった

ますます子供たちが自分の頭で考え行動する力を奪ってしまうようなことだけは 避けてほしいと切に願っています

多様性を尊重しようという現在 その真逆の動きをしているのがブラック校則と言えるように思います