ディープフェイク
(2025年11月25日 09:00) カテゴリー:所長通信ディープフェイク とは
AIの深層学習(ディープラーニング)技術を用いて 実在の人物の顔や声を
本物と見分けがつかないほど精巧に改変した画像や動画・音声のこと で
有名人や政治家の顔や声を使ってご本人に成りすまして
興味本位の画像であったり 偽の主張などをネットワーク上で拡散し
名誉棄損や肖像権侵害として訴えが起こされる といった事件として
最近目に余る行為として注目を浴びています
沢山の人の注目を集め 再生回数が多いと広告収入といった収入が増えることを狙った行為と言われ
そのような仕組みが悪用されていると非難されたり
一種の有名税的にあつかわれたり
この様なことに対する取り締まりでは必ずといってよい表現の自由の侵害という主張との闘いがあったりと
なかなか効果的な防止策は出てこないようです
ところで
この様な生成AIを悪用し ポルノ動画を偽造する「性的ディープフェイク」による被害が
交流サイト(SNS)を中心に広がっている という記事を最近新聞で見ました
ディープフェイクと検索すると一番に「ディープフェイクアプリ」と出てくるくらい
アプリなどを用いて誰でもが簡単に偽画像が作成できるようになってきていることもあり
有名人などを使ってでなく 一般女性の画像を加工した性的ディープフェイク動画を公開したとして
わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで逮捕者もでており
それらの動画を楽しむチャットグループもたくさんある ということで
気付かないうちに撮影された写真(オンライン会議の場で撮影された画像もあったとのこと)を使われて
被害者の社会的尊厳が大きく侵害されたり 一生消えないような傷をのこすことになったり しています
SNSを通して拡散してしまった画像は完全に消し去ることは不可能ですから
被害にあった人の傷は想像を絶します
また交際していた人と仲たがいしたことから いやがらせの思いで 加害行為をしてしまったほうにとっても
若い時代のちょっとした恨みから軽はずみなことをしてしまった では済まない一生の汚点が残ります
いずれにしても生成AIの普及でこのような動画作成が手軽になっている現在では
生成AIを悪用した犯罪に対しては 関係機関による取締りを厳しくするしかないのかと思います
生きづらくなる世の中を自分の手で作っている という自覚もしてほしいと思います