過剰残業の強制で従業員が体調をくずしたり といった働き方は改善しなければならないといった主張があります

それは当然であると何も深く考えないで納得していました

だからトラックの運転手さん不足などが発生して色々なところで問題が生じているという現象があったとしても

それは別の方法で改善して問題解決するべき話で 誰かの負担の上に問題が目に見えなくなりスルーされることは望ましくない

と困った話ではあっても 正面から取り組み みんなが少しづつ譲り合って共に前進しよう といった進み方しかないのでは と思っていました

ところが 先日「残業させない」問題がある という記事をみました

会社が特定の従業員に「長時間労働の継続をさけるため」という名目で残業をさせない対応をしたことに対して

それは不当だとする申し立てがされ その主張を認める形で改善命令が出た という記事でした

この様な事案が 最近また目につき始めているという事ですが

残業をさせてもらえなかった運転手の方は残業代がなくなり給料の手取りが激減して生活が苦しくなったということで

これはその運転手さんに対する「残業差別」であり 不当な圧力でありパワハラである可能性もある ということです

この事件そのものは 労組と会社が対立しており 組合員を残業から排除して経済的な打撃を与える手法である とも解説されていて

この類の争議が頻発して1960~70年代に組合の切り崩し策として多発し その後の最高裁判例で不当 されたものであります

それが最近また目につくようになってきたという事です

対立する組合や特定の労働者に残業させなかった事案は それが少数組合の団結権否認や嫌悪の意図でなされたという

特段の事情があれば不当労働行為になると いう判断が裁判で確定したということであります

そのような判決を受けた企業がどこまでそれを意識して不当労働行為をしたのかどうかはわかりませんのでその判決に対するコメントはできませんが

労組との関係でなくても 正当な理由がなく特定の個人を残業から外す行為は上司によるパワハラとなる恐れはあります

パワハラになるかどうかについては労働施策総合推進法の指針に例示されているパワハラ類型に

「過小な要求」「人間関係からの切り離し」というのがありそれに該当する可能性があるからのようです

残業しなくても十分な給料が支給できれば取り合えずは問題ないのでしょうが 現実問題としてなかなかそのように理想的にはいかないという現実もありますし

悪賢い従業員がそれを逆手にとって 金銭的補償を要求してくるという事件も企業側としては要注意というアドバイスもあります

気にくわない労働者にたいしての上司の意地悪くらいに軽く考えるとやけどするという事にもなりかねないですから

経営者も担当者も正しい知識や対応についての注意は不可欠です

それにしても経営者側も労働者側も基本的には悪気なく一生懸命働いて少しでもよい生活を夢見ているでしょうに

やはり物質的に苦しい生活を強いられると 人間貧しくなると感情的にとげとげしくなるのでしょうか

「人はパンのみで生きるものにあらず でもパンがなければ生きられない」 などと軽口を言って笑い合っていたころを不意に思い出しつつ

パンはもちろんだけれど 他の救済も必要な時代になって来たのかとちょっと悲しい気持ちにもなります