7月末に内閣府は2012年からの景気拡大が18年10月までだったと発表しました

コロナが蔓延する直前の時期 景気拡大は戦後最長になるか などといわれていて

そんなに好景気が続いているのかな と実感との乖離に首をかしげる方々も多かったように思います

確かにリーマンショック以来暴落していた株価も持ち直し

一時の黒字の企業を探すことがむつかしいような時期を脱して

それぞれ新しい局面になっていたこと自体全くのウソではなく 

景気は拡大していたともいえるとは思います

しかし バブル崩壊後(まだバブル・・が出てくること自体ちょっといかがという感じですが)

日本はIT化による生産性向上の流れに乗り損ね

マニアックな高品質の最先端の製品を作りさえすれば必ず売れる 

といった信念(?)での施策にこだわり

なぜバブルの時には世界にもてはやされたのか ということについての真の原因を見誤り

世界の中で今一つ目覚ましい成長を遂げられなかったと思われます

その原因はどこにあるのだろうと もやもやしていたのですが

過日新聞のコラムをみて 「なるほど」と思うことがありました

そこには「日本では成長戦略と称してケインズ的な景気回復策ばかりが行われてきた」ことがその原因だとありました

ケインズ経済学には成長戦略というのはなく 

どうして経済を成長させるのかと問われたケインズの答えは

「アニマル・スピリッツ」(起業家精神?)だったと解説されていました

コラムの著者はケインズ的な財政政策や金融政策では経済成長はもたらされない としています

私は 経済政策や経済学の専門家でないので この論を評価することはできませんが

政府や役所の政策を見ると

「消費税を引き下げて景気を刺激する」とか

「給与を上げて消費を喚起する」とか

まさにケインズ的な景気対策がいつも声高に叫ばれているように思います

難しい経済政策の理論は戦わせることはできなくても

それで成長するなら すでに日本は好景気になっているはず という

感覚的ではあるかもしれないけれど結果はすでにでているのにと思っています

いくら給料があがっても 将来に不安があれば人々は消費行動に走らないし

将来が信頼できて予測できなければ 企業は投資はしないでしょう

消費をふやせば好景気に導ける というワンパターンの主張を聞かされると

こんな薄っぺらな経済政策しか考えられない人に将来をゆだねてもよいのかと

不安になっても当然ではないかと思ったりするのです

コロナ後の あるいはWITHコロナの経済政策を論じるにあたっては

もう少し 日本の経済成長を取り戻すためには何が必要かということを

ちゃんと勉強して真剣に議論してほしいと思います

でなければ バブル後やリーマンショック後と同じ轍をふむことになるのは

歴史(というほど過去ではないですが)が示しています