親鸞聖人のお教えに「凡夫の自覚」というのがあるそうです

私の勝手な理解ですから まったく違っているかもしれませんが

人間は恥をかきたくない とか よく思ってほしい とかいう理由で

知識を身に着けようとし 肩書を欲しがり 権力を欲しがり して

うそや言い訳をしてでも自分を守ろうとします

私の方が偉い とか 私はわかっているけれど・・とか

私は正しいけれど・・とか言ったり そのような態度をとって

相手のことを本当に理解しようとしないで

というか 理解できないのに分かったふうを装い

自分を守ろうとしてしまいます

真宗大谷派僧侶の川村妙慶氏が京都新聞のコラムで

「「私は何もわかっていなかった」を恥をかくことで

相手は怒りを鎮めてくれるのではないでしょうか」とおっしゃっておられました

「私は何もわかっていない」ということをよくよく自覚して

謙虚に素直に相手と向き合うことができれば・・

私は何も知らない人間ですが・・という姿勢を身に着けることができれば・・

そのような人になれることは難しく それこそ宗教家でもない凡人には

一生かかってもできないことなのかもしれませんが

せめてそのようなちっぽけな存在であることは常に意識しておきたいと願います