先月下旬(24日)に公示価格の発表がありました

発表によると6年ぶりの下落とか

新型コロナウィルス感染拡大とそれの対策としての外出自粛要請などによって

大都市圏はそろって下落が目立つようです

すでに路線価による評価の調整率の導入のニュースがあった時点で

かなりの下落傾向が見られるということは予測できていましたが

やはり実際の数字で示されると実感として迫ってくるところです

実際に事務所周辺をみても 建設中のホテルが建設中断されていたり

建物は完成していてもオープンはしていない などというところが

目につきますし 

シャッターが閉まっているお店もあちこちで見られるようになりました

コロナに感染しないように と自分の身を守ることに気をとられているうちに

ふっと気が付くと ひたひたと不況という生活難が包囲網を狭めてきている

そんな感じがします

在宅勤務が広がったために 都市近郊では

少し大きなスペースや郊外に住居を求める人も増えてきたということで

これが地価の下落を支えているという解説も見られました

また 下落した地価によって投資家が購入に意欲を見せるなどするので

下落は一時的なマイナスであるという見方もあります

長い目でみれば 景気が回復していくにつれ 

地価は回復するのでしょうが

気を付けておかなければ と思うのは

この公示価格は 去年の時価であるということだということです

悲観的な観測をするつもりはありませんが

去年は時価は下落していた という結果が発表されたということなので

そのあと今年はどのように変化しているかからも目を離してはいけない

と思っています

コロナ禍の中で 繁華街を中心として地価が下落し 近郊の住宅の需要はあった

ということでしたが その先にある不動産に対するニーズはどうなるか

コロナを克服しても もとには戻らない と言われている中

この変調に注目しておくことは

近未来の社会のありようを予測するうえでも大切なことだと思っているところです