「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という高市早苗首相の言葉が

2025年の流行語大賞を受賞したのは まだ記憶に新しいところです

この言葉が流行語大賞をうけたことから

せっかく働き方改革が定着してきたのに それに逆行するのか というような批判もきかれました

私は「よい 悪い」は置いておいて 確かに働かなくなったと感じています

しかし反面 過労死の問題や 残業が常態化している働き方がよくないことであるという認識が定着してきているのは

結構なことであると心から思っています

それでも 労働力不足が叫ばれ それが原因と言われる物価高騰などで生活が圧迫されてきている現状を見るに

どこかで間違った認識が広がってきているのではないかという思いもぬぐえません

厚生労働省の毎月勤労統計は 一人当たりの所定内と所定外を合わせた「総実労働時間」を公表していますが

1990年時点では月平均172時間だった労働時間が2024年では136.9時間と2割減少しているという数字がでています

この背景には正社員から時短のパート社員への置き換わりが見られるという分析がなされています

残業時間の上限が法定化して19年以降は正社員 パートのいずれも労働時間の減り幅が大きくなっているということで

正社員を希望している人が正社員に就けずパート勤務をし 結果満足できる働き方ができなくなっていることが明らかになっています 

企業側も 残業制限と基本給の増額や従業員数の増加は簡単にできることではなく 企業も副業を進めるなど従業員の生活と企業経営のバランスに苦慮しているようです

正社員であっても残業手当がなくなった分 生活をするためにパートやアルバイトを複数兼務しているといった現状をみるに

これら統計データーはうなずける気がします

またOECDによると 一人当たりの年間平均労働時間は日本は海外に比べて労働時間は短く

24年比較ではアメリカの方が日本より1割ほど労働時間は長いということがデータに出ているようです

IT化と口にされるように 労働時間が短くなっても効率よく高い生産性が確保できれば問題はないわけですが

日本生産性本部の発表を見るに時間当たり労働生産性(就業1時間当たりの付加価値)でも 

G7の主要7か国で日本は最下位で38か国中28位まで順位を落としてきているという事です

少子化が叫ばれだしてから20年余を経過したと思いますが 現在人手不足は慢性化しておりこれに対応するために

企業は働き手から選ばれるために新しい福利厚生制度や人事制度に取り組み 

労働時間を増やす努力より労働者に好感を持って選択してもらえるような「働きたい環境」つくりに注力しているようです

給料や残業料といったお金を鼻先にぶら下げるようなやり方ではなく 働きたいと思える環境つくりは重要で望ましいと思いますが

もっと根本的に 未来に希望が持てること 自分の仕事がその未来につながるのだという誇りがもてること など

社会人になって仕事をするようになった時に 自分の仕事に希望やほこりが持てるようになれることが何よりも大切だと思います

色々な世界大会で日本人が 日本の国が活躍していると 我々の誰もが興奮し 応援し 無条件で喜びますが

この様な 理屈ぬきでの誇りや喜びが持てる もっともっと根本からの社会改革が必要だと思います